同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系

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同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系

2020.07.24

レクサスのLX570は、ご存知のようにトヨタ ランドクルーザーをベースに仕立て直されたフラッグシップSUVですが、同じプラットフォームを使いながら、どうしてこれほどの差が生まれているのでしょうか?


2台の魅力を解説します。



■最大の違いはパワートレイン



同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系


トヨタのレクサスブランドから販売されているLX570は、ランドクルーザーをベースとした高級SUVです。


車両価格はランドクルーザーの最上級グレード ZXが697万4000円。


対するLX570は、モノグレードで1135万6481円。


その差は400万円をかるく超える438万円!どこが、どれほど異なっているのでしょうか。


まず異なるのは、心臓部のエンジンです。


国内で販売されるランドクルーザーに搭載されている1UR-FE型エンジンは、レクサスを除く国内メーカーでは最大クラスの4.6L V型8気筒ですが、LX570の3UR-FE型エンジンは、同じV型8気筒ながらそのうえをゆく5.7Lで、ランドクルーザーより1.0L近く排気量がアップしています。


同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系


それぞれのスペックは、ランクルの4.6L V8が、最高出力234kW(318PS)/5,600rpm、最大トルク460Nm(46.9kgm)/3,400rpm、LX570の5.7L V8は、最高出力277kW(377PS)/5,600rpm、最大トルク534Nm(54.5kgm)/3,200rpmとなり、LX570のほうが出力で33kW(59PS)、トルクで74Nm(7.6 kgm)ほどうわまわっています。


そしてそのパワーとトルクを伝達するトランスミッションも異なり、ランドクルーザーでは6速ATが採用されているのに対して、LX570は8速ATとなり、滑らかな加速フィールと静かな走りを実現しています。


ちなみに余談ではありますが、アメリカ市場で販売されているランドクルーザーはLX570と同じエンジン&トランスミッションを採用しています。



■各種数値を見比べるとプラットホームが共通であるのが読み取れる



同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系


ボディサイズは、ランクルの全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,870mmに対し、LX570は全長5,080mm×全幅1,980mm×全高1,910mmで、ホイールベースの2,850mmと最低地上高の225mmは共通です。


同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系


LX570のほうが、わずかながら全長と全高がおおきいのは、デザインの違いによるものです。


車重は、ランクルが2,690kg、LX570が2,720kgです。


室内は、高さこそ1,170mmと同じですが、室内長はランクルが2,690mm、LX570が2,760mm、室内幅はランクルが1,640mm、LX570が1,650mmと、LX570のほうが居住性と快適性が高められています。


このような各種数値データからは、2台がプラットホームを共有していることが読み取れます。



■装備面での差は少ない



先進運転支援技術は、いずれもミリ波レーダーと単眼カメラをベースとしたトヨタのシステムで、ランクルが「Toyota Safety Sense」、LX570が「Lexus Safety System+」です。


基本システムが同じなので、できることは似ているものの、レーダークルーズコントロールがLX570のみ全車速追従機能付きとなったり、レーンディパーチャーアラートにステアリング振動機能が追加されたり、オートマチックハイビームがLEDによるアダプティブハイビームとなったりと、各機能がグレードアップされています。


走行性能に関する違いは、クロールコントロールやマルチテレインセレクト、4-Wheel AHC&AVCは共通で、LX570のみドライブモードにドライバーが任意で設定できるカスタマイズモードを備えています。



■フィニッシュは大きく違う



同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系


基本的な装備が同じでも、インテリアを見ればその差は歴然としています。


快適性に関係するステアリングヒーターやシートヒーター、メモリー付き8ウェイパワーシートなどは両車とも標準装備ですが、デザインはもちろん、素材もより上質なものがLX570には採用されています。


例えばシート素材。同じレザーでも、LX570のそれは最高級レザーのセミアニリンレザーを使用。


オーナメントパネルもランドクルーザーが木目調なのに対してLX570はウォールナットをふんだんに使用しています。


同じプラットフォームだけどずいぶん違う。LXとランドクルーザー200系


インパネまわりはさらにわかりやすく、ランクルが中央に4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイを装備したオプティトロンメーターとTコネクト対応のナビゲーションシステムで構成されるのに対し、LX570はメーター内のマルチインフォメーションディスプレイがセンターの12.3インチディスプレイ、ウインドウシールドに必要な情報をフルカラーで映し出すヘッドアップディスプレイと連携。


ナビやオーディオは、センターコンソールのリモートタッチから操作が可能です。


この室内の静粛性を高めるため、LX570ではランクルよりも多くの制振材や防音材、吸音材が用いられています。


またエクステリアでは、ボディカラーが異なります。


LX570を始めとしたレクサスでは、下地の水研磨からこだわり、手作業で表面の凸凹をなめらかにして、極限の艶を生み出しています。


そこに塗装されるのはレクサスの専用色で、LX570の美しい佇まいを高める役割を担っています。



■LX570を選ぶという意味



ランクルはその走行性能から世界中のあらゆる環境下で活躍する人気車種ですが、LX570はそれに輪をかけたセレブ向けの高性能&高級SUVです。


パワートレイン差を体感するシーンは、異本ではあまりないかもしれませんが、すべてにおいて上質が求められたLX570は、走り出した瞬間から、いや室内に乗り込んだときから、その違いを体感することができるでしょう。



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