人気のヴォクシー“煌”ってどんなクルマ?
2020.11.20
トヨタから、子育てファミリー世代に圧倒的な支持を得ているコンパクトキャブワゴンに投入されているヴォクシーのなかでも人気の特別仕様車が“煌(きらめき)”です。
中間グレードをベースにユーザーに魅力的な装備を施すことでお買い得感を高めた“煌”は、初代モデルで初登場。
その後、各世代に用意されるなど、いまではひとつのグレード的な位置づけになるほどの人気モデルでとなっています。
■そもそもヴォクシーって、どんなクルマ?
初代ヴォクシーは2001年11月、姉妹車のノアとともにデビューしました。
ノアがコンパクトミニバンの王道をゆくスタイリングなのに対し、ヴォクシーは運転好きのパパでも納得する外観と走りを目指して開発されていることもあり、ノアよりもドレスアップ要素を強めていました。
現行モデルとなる3代目のデビューは2014年のこと。
“Emotional Box”というデザインコンセプトにより、シャープな印象を持たせながらも、立体的な構造にすることで押し出し感とワイドさを強調した上下二段構成のフロントマスクに代表される個性豊かな表情と、車外からでも室内の広さが分かる力強い“ハコ”の要素を両立、魅惑的なエクステリアとなっています。
ちなみに、この3代目にはヴォクシー/ノアの姉妹車として、大型グリルやモール、ガーニッシュ類にふんだんにメッキ加飾を使用し、内装もピアノブラック塗装やメタル調加飾で上質感を追求したエスクァイアが登場。
ノアは親近感のあるファミリーモデル、ヴォクシーはドレスアップ要素、エスクァイアは高級タイプと、キャラクターの棲み分けがなされています。
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※価格は支払総額
■煌(きらめき)の歴史
いまやヴォクシーといえば“煌”というように、すっかりイメージが定着した特別仕様車ですが、以前はヴォクシー専用の名称でもなければ、最初に設定されたモデルもヴォクシーではありませんでした。
特別仕様車“煌”は、初代ヴォクシーに設定される半年前の2002年1月、トールボックス型コンパクトカー「bB」に設定されました。
ドレスアップ要素の強かったbBに「きらめき感を演出し、個性を一層際立たせる」というコンセプトで、金属調塗装のフロントグリルや外装部品へのメッキ処理が施されたモデルでした。
ヴォクシーの初設定は2002年7月で、ZグレードをベースにしたZ“煌”を設定。
フロントグリルやドアハンドル、ドアミラーなどにメッキ処理が施されるとともに、ワイヤレスドアロックリモートコントロール(アンサーバック機能付)、スライドドアイージークローザー、電動格納式リモコンドアミラー、パワーアシストドア(助手席側スライドドア)を標準装備。
ボディカラーには特別色のブラックを含む3色が用意されました。
2003年にはヴォクシーの改良が行われ、特別仕様車“煌”もバージョンアップ。
Z“煌Ⅱ”へと進化。
その後、2代目や3代目でも、モデルチェンジやマイナーチェンジ毎に設定される人気グレードとなっています。
■現行モデルZSと“煌”の違いは?
2020年4月の改良で、新車で販売されているヴォクシーのグレードはZSのみとなり、それをベースにしたZS“煌Ⅱ”とZS GRスポーツという3車種の展開に整理されています。
ZSグレードは、装備を充実させたスポーティ仕様といった位置づけで、必要十分な装備が魅力。それにドレスアップアイテム、快適装備を充実させて、お得感を高めた特別仕様車が“煌”シリーズというわけです。
ベースグレードのZSと“煌”の違いは、フロントロアグリルが黒艶塗装になり、フードモールの下部、アウトサイドドアハンドル、ドアミラーがメッキ仕上げ、バックドアガーニッシュの車名ロゴはダークスモーク塗装となります。
またLEDヘッドランプのレンズカバーはブラック仕上げ、クリアランスランプはメッキエクステンション仕様となります。
内装は、センタークラスターパネルがピアノブラックにシルバー塗装が加えられ、マルチインフォメーションディスプレイのフード部分がシルバー塗装になり、ソリッド感が強調されています。
さらにインサイドドアハンドルはメッキ仕上げで高級感を高めています。
快適装備は、ZSでオプション設定のリアオートエアコン(リアクーラー+リアヒーター)が標準装備。
パワースライドドアは、デュアル(両側)を装備。
音響もスピーカーをZSの4つから6つに増やし、高めています。
■人気グレードだから、中古は即買い!?
“煌”は、現行モデルに限らず装備も充実しており見た目もカッコいいので中古車でも人気がありますから、条件に見合う個体を見つけたら即買いです。
リセールバリューも期待できますから、良い買い物となるでしょう。
ただし先進安全装備は年式に応じた仕様となるので、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備となった2016年式以降のモデル、“煌”では2016年7月に発売されたZS“煌Ⅱ”以降を探すと良いでしょう。
2017年にはマイナーチェンジが実施され、Bi-Beam LEDヘッドランプの採用とLEDクリアランスランプ、リアコンビネーションランプの意匠が変わって外観がよりシャープになりましたので、現行デザインにこだわりたい方は、2017年11月に設定されたZS“煌”がおすすめです。