中古で狙えるラダーフレームを採用したSUV5選
2020.07.20
SUVを調べていると、しばしば目にするラダーフレームという言葉があります。
このラダーフレームを採用しているモデルは、本格派とされることが多いですが、そもそもラダーフレームとはなんのことなのか?
ラダーフレームを採用したSUVのなかから、オススメモデルを中古市場から5台ピックアップしました。
■そもそもラダーフレームとは?
ラダーフレームには"フレーム”というワードが含まれているので、なんとなく基本の骨組み的なものであることはわかります。
しかし、それが使われるSUVが、どうして本格派に分類されることになるのでしょうか?
そもそも現代の乗用車は、多くがモノコック構造を採用しています。
モノコックは、簡単にいえば、箱のようにボディ全体が力を受け止める構造で、基本の骨格がありません。
ボディ全体が骨格ということです。
そのため、剛性を高く、かつ軽量に設計することが可能です。
対するラダーフレームは、言葉の通りハシゴのような構造で、そこにエンジン、サスペンション、ボディなどが載っています。
簡単にいえば、クルマを構成するすべてのものがフレームに載ることになるので、フレームそのものには高い強度が必要となり、結果、車両自体が重くなってしまいます。
反面、ボディが衝撃を受けても、基本骨格のフレームに影響がないので、車両は走り続けることができます。
モノコックの場合はそうはゆかず、一部に強い衝撃を受けるとボディ全体にゆがみが生じることになり、簡単に走行不能になってしまいます。
これは、倒木や水無川、おおきく落ち込んだ崖、草むらに隠れたくぼみや木の切り株などが待ち受けるフィールドでは、命に関わる大事な要素で、ゆえにラダーフレーム構造を採用したSUVが本格派と称されているのです。
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※価格は支払総額
■やっぱり定番、トヨタ ランドクルーザー
ラダーフレームを採用したモデルで外せないクルマと言えば、陸の王者ランクルです。
不動の人気のため、どのモデルも中古車市場での価格は高値で取り引きされています。
現行200型を中古で狙うとするならば、300万円がスタートライン。
2007年から販売されていることもあり、年式や状態もピンキリですが、できれば現行型と同じ外観の2015年8月以降になると、450万円以上は覚悟しなければなりません。
乗り出しが500万円〜700万円という新車価格から考えると、お買い得感はあまりないのですが、人気車種だけに値落ちが少ない。
つまりリセールバリューに優れるクルマということです。
■狙うなら先代モデルがオススメ、スズキ ジムニー
国内メーカーの本格オフローダーとして、ランクルと肩を並べるのが、スズキ ジムニーです。
2018年に4代目にとなるJB64型がデビューし、いまだに納車待ちが続く大人気モデルとなっています。
そのため現行モデルの中古車に、お買い得感はありません。
現行モデルを中古で狙うのは待った方が得策です。
いま狙うなら、先代のJB23型。それも高年式の個体がいいでしょう。
1998年から2018年まで約20年間販売されていたJB23型は、2〜3年毎に改良が行われ、1型〜10型までありますが、エンジンヘッドの改良で中低速トルクがおおきくなった7型(2008年6月)以降がおすすめです。
長く生産されていたこともあり、3代目JB23型は中古車市場のタマ数も豊富にあり、本格カスタムがほどこされた個体も少なくありません。
自分の欲しい条件を設定して、じっくりと探すことも可能です。
■数少ないピックアップトラック、トヨタ ハイラックス
国内で新車販売されている唯一のピックアップトラックがハイラックスです。
現行型8代目は日本国内では2017年9月に発売、先代モデルは国内販売がなかったため、じつに13年ぶりの復活となりました。
そのため普段乗りとして考えるならば、現行型の一択になります。
上級グレードのZは、新車価格(約380万円)に対して、300万円+αで狙うことができます。
車両のキャラクターに反して、比較的綺麗に乗られていたであろう個体が多いのも中古ハイラックスの特徴です。
なお、ベースグレードXはマニュアルエアコンのみの設定であったり、スマートキーや運転支援技術が用意されなかったりするので注意が必要です。
■カッコだけじゃない本格派、トヨタ FJクルーザー
2006年から北米で販売され人気となったFJクルーザー。
2010年から日本市場にも投入され、2018年1月まで販売されていました。
観音開きのドアに、ランクル40をフィーチャーしたレトロモダンなスタイリングのために、カッコだけのクルマに思われるかもしれません。
しかし当時のランクルプラドをベースとしたボディはラダーフレーム構造、さらにトランスファーレバーも備えた本格派です。
大手中古車サイトによれば、中古平均価格は約260万円。
新車が約350万円で販売されていたことを考えると、値落ちの少ない人気車種であることがわかります。
ポップなボディカラーもFJクルーザーの特徴ですが、中古価格は、年式やボディカラーよりも走行距離がベースになっているようです。
まずは狙ったボディカラーの出物を探すこと、それが幸せなカーライフへの第一歩になるでしょう。
■見た目の本気度は1番! ジープ ラングラー
最後に紹介するのはアメリカ生まれのSUVラングラーです。
1987年のデビューで、1996年、2007年、そして2018年にモデルチェンジを受けています。
歴代どのモデルも本格クロスカントリーモデルとして作られており、エクステリアの本物感は今回取り上げたなかでもトップクラス。
そのなかから中古車を狙うなら、先代モデル(JK型)がオススメです。
予算は300万円前後。
安心して長く乗るためには、購入後のメンテナンスまで考えたショップ選びをすると良いでしょう。
■アクティブなアウトドア派に選んで欲しい
ラダーフレーム採用車は、どのモデルもオフロードでの走破性を重視しています。
モノコック構造のSUVに比べて乗り心地などが悪いという欠点はあるものの、本格的な佇まいはファッション性も十分。
街で本格的なアウトドアアイテムを身につけるような、そんなカッコ良さがありますね。