フォレスターが躍進した2代目、100万台生産も達成

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フォレスターが躍進した2代目、100万台生産も達成

2018.01.29

2018年は新型が登場すると言われているスバル・フォレスター。現在販売されているのは、4代目のSJ系ですが、初代となるSF系は1997年に発売開始されました。2代目となるSG系は、2002年から2007年にかけて販売されることになりますが、ここではその後のフォレスターの方向性を決定付けることとなった2代目について見てみましょう。


あらゆる生活シーンの中で最良の1台となる車を目指す



初代フォレスターの成功を受けたスバルは、2002年に2代目フォレスターの販売を開始します。切り立ったフロントウィンドウや箱型のキャビンからなる無骨なプロポーションは、初代フォレスターのコンセプトを踏襲しているように見えますが、約30kgの軽量化がなされているなど、確実に進化しています。


2代目フォレスターについて、スバルは「『"BEST of BOTH" WORLDを追求したクロスオーバーSUV』をコンセプトとして、クロスオーバーSUVカテゴリーで世界トップクラスのポテンシャルを目指し開発したモデル」と表現しています。このコンセプトには、SUVと乗用車のメリットを融合するということだけでなく、あらゆる生活シーンの中で最良の1台となる車を目指すという意味も込められています。


スバルでは上述のコンセプトを具現化するために、以下の 4項目を開発の重点ポイントとしました。

(1)動的な基本性能である、走る・曲がる・止まるのさらなる向上

(2)世界トップクラスの総合安全性能

(3)使いやすさと快適性の追求

(4)優れたポテンシャルを余すところなく表現する力強く洗練されたデザイン

このコンセプトは、現在のフォレスターにも脈々と受け継がれています。


STi Versionが追加!



2代目のフォレスターのパッケージングは、乗用車にはないアイポイントの高さと走破性、SUVにはない走りの良さを高いレベルで兼ね備え、安全性や走りの機能、扱いやすさなどをそれぞれが高次元でバランスされています。最小回転半径が初代より0.1m小さい5.3mとなったり、2.0リットルターボエンジンの最大出力は220馬力へとデチューンされたりしたことで、日常走行での使い勝手がより向上しました。


一方で、エンジンラインナップから走行性能の高い2.5リットル自然吸気エンジンが無くなってしまったことで、初代フォレスターのユーザーからは、残念がる声も聞こえてきました。そこでスバルは2004年の紹介料で、2.5リットルターボエンジンに6MTを搭載し、さらに18インチタイヤやブレンボブレーキシステムを採用しオンロードでの走行性能を高めたSTi Versionを追加しました。


このように2代目フォレスターでは、走行性能を重視したモデルと日常走行を重視したモデルの大きく2ラインナップで展開されることとなります。



海外でも人気に



発表から2週間で月間販売目標台数となる3000台を販売するなど、国内では当初から高い人気を誇っていた2代目フォレスターですが、北米を中心とする海外での販売も向上しました。


現在でも北米はスバルにとってもっとも重要な市場のひとつです。本格的な悪路走破性能を持ちつつ、居住性や安全性、そして経済性を高いレベルで共存させているスバル車は、北米市場で根強い人気を持っていますが、この2代目フォレスターの影響が大きいことは間違いありません。月販1万台が目標とされた北米市場では、受注の約60%2.5リットルターボエンジン搭載のXTというグレードでした。


20062月、スバル・フォレスターとして100万台目となる車両が工場より出荷されました。1997年の初代発売から、約93か月での大台となりました。



SUVブームは一段落、けれども国内販売は継続



1990年代後半、フォレスターやその競合車であるトヨタ・RAV4やホンダ・CR-V、日産・エクストレイルなどが、従来のステーションワゴンよりも高い走破性能や積載能力を持ちつつ、かつ大型クロスカントリービークルよりも扱いやすく値段も手頃な、乗用車ベースのスポーツユーティリティビークル(SUV)という市場を構築しました。


しかし、2代目フォレスターが登場した2000年代半ばの国内市場では、SUVブームを一段落し、これらのモデルにとっては厳しい時代でもありました。SUVブームの元祖とも言えるトヨタ・RAV4は国内での販売を停止し海外専売モデルとしました。一方で、スバルは国内での販売も継続し、特別仕様車を発表したりするなどして、なんとかこの時代を乗り切ったのです。その結果、現在の世界的なSUVブームの波をつかむことができたのではないでしょうか。

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