トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?

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トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?

2021.02.09

ファミリーカーとして圧倒的な人気のトヨタのミドルクラスミニバン3兄弟、ノア/ヴォクシー/エスクァイア。


プラットフォームやメカニズムなどを共有しながら、それぞれターゲットユーザーに合ったデザインや仕様とすることで、トヨタのミニバン販売の主力となっています。


価格設定に関しては、2020年のヴォクシーのグレード統合までは、ノアとヴォクシーがほぼ同じ、エスクァイアのみ約20万円高というものでした。


トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


どうしてエスクァイアだけが高いのか、装備に違いはあるのかといった点を中心に解説していきます。



■売れてるミニバン3兄弟



トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


トヨタの誇るミニバン3兄弟の1台であるノアは、子育て世代を中心に幅広い層に支持されることを目標に開発されました。


エクステリアは、ミニバンの持つ親近感と誠実な印象を基本としながら“堂々感”を表現し、機能性とプレステージ性を両立させたデザインになっています。


エントリーグレードにあたる「X」、その他に中間グレードの「G」、トップグレードの「Si」があり、Siには専用エアロパーツが装着され、3ナンバーサイズとなります。


トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


いっぽうヴォクシーは、ノアの持つパッケージ性をそのままに、迫力のあるスポーティなスタイリングとしているのが特徴です。


販売ランキングではノアを上回る人気ぶりで、若いファミリー世代からの支持が高いモデルです。


現在は下位グレードが廃止され、全車エアロパーツ装着の3ナンバーサイズで上位グレードの「ZS」のみのモノグレード展開です。


今回のテーマとなるエスクァイアは、“高級感”をコンセプトに開発されたモデルで、そういう意味では他の2車種、ひいては国内販売されるミドルクラスミニバンのなかでも、やや趣が異なっています。


グレードはヴォクシーと同様、2020年にエントリーグレードの「Xi」が廃止され、上位グレードにあたる「Gi」のみとなりました。


ノアやヴォクシーと違ってエアロパーツが装着されたグレードはなく、全車5ナンバーサイズというのもエスクァイアの立ち位置を表しているといえるでしょう。


わかりやすくするため、2020年前半まで販売されていたそれぞれのエントリーグレードの価格で比較すると、ノア「X」とヴォクシー「X」が同じ255万6,400円、エスクァイアの「Xi」は271万3700円と、1台だけ抜きん出た価格となっていました。


そんなエスクァイアの特徴や装備内容をみながら、高額である理由を探ってみましょう。



■エスクァイアはノア/ヴォクシーとなにが違う?



トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


エスクァイアの一番の特徴は、高級感のあるエクステリアです。


車両と対峙したときに、嫌でも目に入るおおきなフロントグリルを特徴づける縦のメッキ加飾バーは、中心部分を太くサイド部分は細くデザインし、そのあいだにシルバーの樹脂を挟むことで立体的に見せるといった凝った設計。


さらにヘッドランプからフォグランプまで連続する大胆なメッキ使いもリッチでラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。


トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


サイドは、メッキ加飾のドアハンドルと、ウインドウの下側にはステンレスのベルトモールを配置。


バックドアガーニッシュも、フロントと合わせた縦基調の専用デザインとすることでワイド感と高級感を演出しています。


足元を飾るホイールは、切削光輝加工にダークグレーメタリック塗装を施した新開発の15インチアルミホイールを標準装備。


他2台の上級グレードでは16インチホイールを標準装備とするのに対し、あえて15インチホイールを装備するあたりにもエスクァイアの求める性能が垣間見えますね。


トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


インテリアは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて合成皮革をあしらい、金属調加工やステッチを採用するなど、ワンランク上の上質さを追求したデザインとなっています。


ヒーターコントロールパネルにはピアノブラック塗装を施すとともに、インストルメントパネル助手席側の大型オープントレイとドアトリム上部には、金属調加飾とステッチをあしらうことで上品な仕上げとしています。


トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


またメーターには金属調加飾の三眼リングや立体的な文字目盛を使用し、モダンさと上質さを両立しています。


その他、ノア/ヴォクシーでは上位グレード専用またはオプション設定となるスーパーUVカット・IRカット機能+撥水機能付グリーンガラス(フロントドア)、助手席大型オープントレイ、快適温熱シート、ナノイー、オーディオレス時の6スピーカー、メッキインサイドドアハンドル、助手席シートバックテーブル(メッキガーニッシュ)、ワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドアなどを標準装備として、商品価値を高めています。


新車価格で比較すると、エスクァイアのエントリーグレードはノアの中間グレードと同等。


それでいてエスクァイアのほうが装備が充実していたので、実質的にはシリーズ中もっともコスパに優れてたモデルでも合ったのです。



■中古市場でもエスクァイアは若干高め



トヨタのミニバン3兄弟。エスクァイアだけ高いのはなぜ?


3兄弟の中古車相場価格ですが、ノア/ヴォクシーが約100〜350万円という価格帯なのに対し、エスクァイアは約110〜390万円。


中古車はグレードの偏りがあるのでいちがいには言えないものの、平均価格ではエスクァイアが10万円ほど高い傾向にあります。


しかし、前述したようにエントリーグレードでも装備が充実しているぶんだけスクァイアお買い得といえそうです。


現在のグレード構成を考慮すると、ノアはエントリーグレードも含めた幅広いファミリー層向け、ヴォクシーはスポーティなエアロ仕様、エスクァイアは高級感あふれる外観と充実した装備の上級仕様といった棲み分けになります。


中古で探す場合、この方向性と装備内容も加味して検討するなら、エスクァイアは意外とお得に買える1台になるかもしれませんね。



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