オンロード性能を高めた3代目グランドチェロキー

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オンロード性能を高めた3代目グランドチェロキー

2018.03.05

グランドチェロキーはジープが販売する高級SUVです。1993年に初代が登場して以来のロングセラーモデルで、現在販売されているものは4代目となります。最もアメリカらしいクルマのひとつであるグランドチェロキーについて、ここでは3代目を中心に紹介します。



3代目グランドチェロキーってこんなクルマ!



2004年に登場した3代目グランドチェロキーは、それまでオフロード主体の訴求から一点して、ジープとしてははじめてオンロード性能をアピールしたモデルとなりました。

エンジンは3.7リットルV6気筒ガソリンエンジンと4.7リットルV8気筒ガソリンエンジンに加えて、5.7リットルV8気筒ガソリンエンジンも設定されました。2006年には、さらに改良された、6.1リットルV8気筒ガソリンエンジンが採用されるなど、ハイパフォーマンスモデルが登場することになったのが3代目の特徴です。


エクステリアデザインもフロントマスクを中心に変更が加えられました。特に大きく変わったのはヘッドランプです。それまでのスクエアデザインから一転し、上部が丸い変形丸目4灯が採用されました。

その後、2008年のマイナーチェンジ以降では、下部も円形となったメルセデスベンツ・CLKで採用されていたようなデザインとなりました。キャビンもショルダーラインの高い、よりスポーティなデザインとなり、無骨なSUVという印象の強かった先代までのグランドチェロキーのイメージから、若々しいスポーティなイメージへと転換が図られました。


ボディサイズも全長と全幅が拡大したことで、デザイン上の安定感が得られただけでなく、フラッグシップSUVとして重要な居住空間の拡大にも貢献しました。



新規顧客獲得が命題となった3代目グランドチェロキー



キープコンセプトの感が強かった初代から2代目へのフルモデルチェンジに比べ、比較的大きな変更となった3代目のフルモデルチェンジの背景には、世界的な高級SUVブームがあります。


2000年にBMWから発表されたX5は、同ブランド初となる高級SUVでした。このオンロード性能に特化した高級SUVは、単に人気を博したのみならず、他のブランドにも大きな影響を与えました。


同時代の高級SUVとしては、ポルシェ・カイエンやVW・トゥアレグ、メルセデスベンツ・MクラスやGクラス、レクサス・RXなど、それぞれ特色をもったモデルがそろっていました。そうした競合に対抗するためには、これまでのグランドチェロキーとは異なるキャラクターを与え、新規顧客を獲得する必要があったのです。


結果として、3代目グランドチェロキーにおけるハイパフォーマンスモデル戦略は功を奏し、現行モデルである4代目へとその方向性は受け継がれています。

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