『中古のレクサスNXか、新車のハリアーか、それが問題だ』

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『中古のレクサスNXか、新車のハリアーか、それが問題だ』

2021.01.03

高級クロスオーバー市場を牽引してきたトヨタ ハリアーの新型が2020年6月に登場。


もっとも安いグレードが299万円〜という価格設定で、ミドルクラスSUVの購入を検討している人にとっては、かなり気になる存在となっています。


そのいっぽうで、中古車市場に目を向けると、じつは同価格帯でレクサスNXを狙うことも可能です。


『中古のレクサスNXか、新車のハリアーか、それが問題だ』


ハリアーとNXは同じカテゴリーで、“都市型高級クロスオーバー”というコンセプトも同じですが、新車価格はNXのほうが約100〜200万円ほど上。


それだけ“いいクルマ”ということですから、新車にこだわらないというのであればNXという選択肢もアリかと思います。


そこで今回は、両車の特徴や中古車相場を解説していきますので、検討の材料にしていただければと思います。



■じつは兄弟車だったハリアーとNX



ハリアーは1997年に登場しました。


従来のようなオフロードタイプのイメージにとらわれないSUVとして新たなジャンルを切り拓き、あらゆる世代に人気となりました。


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現行型は流麗なクーペフォルムで、スタイリッシュなシルエットに一層磨きがかかりました。


いっぽうレクサスNXは、レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUV として2014年に登場。


Premium Urban Sports Gearという開発コンセプトに基づき、レクサスならではの高い質感や都会に似合うデザイン、アグレッシブな走りを予感させるフォルムなど、“都会派SUV”としてレクサスのエッセンスが凝縮された1台に仕上がっています。


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プラットフォームは先代ハリアーと同じMCプラットフォーム」を採用しています。



■ハリアーの新車価格は、中古のNXも射程圏内



それぞれの新車価格は、ハリアーが299万円〜504万円、NXは454.6万円〜612.7万円ですが、NXの中古車に目を向けると、約300万円〜600万円が相場。


2度めの車検を迎える5年落ち程度で探せば、約300万円〜450万円とハリアーと同じ価格帯になります。


ここで5年落ちを押す理由は、中古車として価格がこなれると同時に、故障のリスクも少ない年式だからです。


5年落ちと言っても、走行距離が少なく程度の良い個体がたくさん見つかりますし、高級ブランドのモデルだけに記録簿がしっかり残っている個体が大半ですから、安心して乗り出すことができると思います。



■ボディサイズは若干ハリアーが上



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ハリアーの現行型は、流麗なクーペフォルムに精悍でシャープなフロントマスク、横一文字に光るテールランプなど、先進性と個性を強調したスタイリングで、シンプルな構成ながらもダイナミックで存在感のあるデザインとなっています。


ボディサイズは、全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm、ホイールベースは2,690mmです。


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対するNXは、レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルを起点に、キャビンの前後を大胆に絞り込んで塊感のある菱形のボディを形成。


そこに張り出した前後のホイールフレアを融合させることで、アグレッシブで力強いスタイリングとし、機敏な走りを予感させる都市型SUVにふさわしいデザインとなっています。


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ボディサイズは、全長4,640mm×全幅1,845mm×全高1,645mm、ホイールベースは2,660mmで、現行ハリアーよりもコンパクトにまとまっています。



■エンジンはそれぞれガソリンとハイブリッドの2本立て



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パワートレインは、ハリアーが2.0L 直4ガソリンNAエンジンと2.5Lハイブリッドの2つ。


ガソリンモデルの最高出力は126kW(171ps)/6,600rpm、最大トルクは207Nm(21.1kgm)/4,800rpm、ハイブリッドのシステム最高出力は160kW(218ps)となっています。


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NXは、2.0L 直4ガソリンターボエンジンと2.5Lハイブリッドの2種類で、ガソリンモデルの最高出力は175kW(238ps)/4,800-5,600rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,650-4,000rpm、ハイブリッドのシステム最高出力は145kW(197ps)。


ハイブリッドエンジンは、新しいハリアーのほうが上回っているものの、売れ筋のガソリンエンジンモデルは、NXがきっちりハイスペックとなっています。



■高級感では互角。細部の作り込みでNXに軍配



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ハリアーのインテリア(内装)は、馬の鞍をイメージしたというセンターコンソールのデザインやドライバーを包み込むように配置されたトリム類、素材にこだわった内装など、日本人の美意識に寄り添った感覚で上質に仕上げられたが特徴で、その演出に安心感と居心地の良さを感じます。


また中間グレード以上では、T-Connect SDナビゲーションシステムやパワーシート、ステアリングヒーター、ハンズフリーパワーバックドアなど、便利な最新機能が用意されています。


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NXのインテリアは、メタル加飾をふんだんに使った高級感のあるものに、立体的なインパネやトリム、シート形状を採用することで、クルマとの一体感があるタイトでスポーティなコックピットとなっています。


G-Linkのネットワークを用いたナビゲーションをはじめ、ハイエンドオーディオで有名な「マークレビンソン」のサウンドシステムや後席シートヒーターといった快適装備(グレード別)、またFスポーツには専用チューニングのダンパーや専用インテリアが用意されるなど、特別感や高級感ではハリアーを上回りっています。



■安全性能はあたらしいほど有利



ハリアーの先進安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラによる衝突被害軽減ブレーキシステムで、昼夜の歩行者、昼間の自転車運転者に対応しています。


さらにレーントレーシングアシスト、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、デジタルインナーミラーなど最新の装備が充実しています。


NXにも、レーンデパーチャーアラート、ブラインドスポットモニター、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、パノラミックビューモニターなどの先進安全装備が搭載されますが、初期モデルはミリ派レーダー方式となり、衝突被害軽減ブレーキに歩行者検知機能が追加されたのは、2017年のマイナーチェンジモデル以降からです。


ハリアーとNX、同じ価格で買えるとしたら大いに悩むところです。


ハリアーのエントリーグレードは安価な価格設定ですが、内外装の仕様やシート地、装備などでやや寂しく感じる部分もあります。


しかしNXの中古車なら、同じ予算でも本革シートや3眼タイプのLEDヘッドライト、4WDモデル、スポーティなFスポーツ、ハイブリッドなども探すことができます。


新車にこだわらないのであれば、NXで程度の良い個体に出会えたら良い買い物になる可能性大ですね。



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