7人乗りSUV、どちらがおすすめ【CX-8 VS CR-V】
2020.02.08
多人数乗車をするクルマといえば、ミニバンがメインでしたが、最近では大型SUVの7人乗りモデルが増えています。
そのなかから、マツダ CX-8の2.5Lガソリンとホンダ CR-Vの1.5Lガソリンターボを比較します。
■価格比較
まず気になる車両本体価格ですが、マツダ CX-8は、294万8000円〜467万600円(特別仕様を除く)、ホンダ CR-Vの7人乗りは、348万4800円〜410万5200円という構成。
うちFFのガソリンモデルは、以下のとおりです。
【マツダ CX-8】
25S 294万8000円 25S プロアクティブ
340万6700円 25S Lパッケージ
396万8800円 25T Lパッケージ
435万2700 円
【ホンダ CR-V】
EX 348万4,800円 EX・マスターピース
388万5,200円
CX-8は4グレードの展開となり、ベースグレードは294万8000円と、CR-Vよりも安価。
CR-Vは2グレードの展開で、CX-8 プロアクティブ、Lパッケージとほぼ同じ。
唯一、2.5Lにターボを追加したCX-8 25Tは、グレードがLパッケージのみで、400万円オーバーとなっています。
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※価格は支払総額
■ボディサイズ、室内の広さ比較
CX-8のボディサイズは、全長4,900㎜×全幅1,840㎜×全高1,730㎜。
CR-Vは、全長4,605㎜×全幅1,855㎜×全高1,680㎜。
室内は、CX-8が室内長2,690㎜、室内幅1,540㎜、室内高1,196㎜。
対するCR-Vは、室内長2,520㎜、室内幅1,520㎜、室内高1,230㎜で、ボディサイズの大きなCX-8のほうが、室内サイズにおいても広くなっています。
つねに多人数乗車が前提であれば、室内の広さが快適性に直結するため、CX-8がおすすめです。
ラゲッジルーム(荷室)は、サード(3列目)シートまで使用した場合、CX-8が最大ラゲッジルーム幅1,100mm、ラゲッジルーム高740mmで奥行きは500mmで、ラゲッジ容量は239L。対するCR-Vは、奥行き355mmで、容量は150Lとミニマムです。
ラゲッジ底に307㎜の深さを持つサブトランクボックスを備え、なおかつホイールハウスの張り出しが小さいCX-8のほうが使い勝手に優れるでしょう。
■用意されているパワートレインは?
CX-8の2.5Lガソリンエンジンは、最高出力140kW(190PS)/6,000rpm、最大トルクは252Nm(25.7kgm)/4,000rpmで、WLTCモード燃費は12.4㎞/Lです。(JC08モード燃費はルーフレール装着車で13.4km/L)
対するCR-Vの1.5Lターボエンジンは、最高出力140kW(190PS)/5,600rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/2,000〜5,000rpmで、JC08モード燃費は15.4km/Lです。(※WLTCモード記載なし)
最高出力、最大トルクともに、ほぼ同等の数値ですが、CR-Vのほうが低回転域から広い領域で最大トルクを発生していることがわかります。
排気量が小さく、ターボでの過給を行っているCR-Vのほうが燃費にも優れます。
■インテリアの装備比較
インテリアについては、価格の近いCX-8 25S LパッケージとCR-V EXマスターピースを比較してみましょう。
両車のインテリアは、黒を基調にしたシンプルな作りとなっています。
木目パネルの使用も最小限にとどめることも同様ですが、CR-Vはボタンやスイッチ類の突起を減らしたフラットでクリーンな印象となっています。 高級感を感じられるのは、メッキ加飾を有効に使い、スポーティさとラグジュアリー感を両立したCX-8です。
2列目シートヒーターや、運転席助手席シートベンチレーションなど、ワンランク上の装備をしっかりと備えているところも、CX-8の質感の高さをうかがわせます。
サードシートへのアクセスは、CR-Vがセカンド(2列目)シートの跳ね上げ式を取り入れているのに対し、CX-8は背もたれを倒しシートを前方へスライドさせる方式。
ワンタッチウォークイン機能も採用し、レバーひとつでサードシートへのアクセスを可能にしています。
サードシートの使用機会が多いユーザーは、セカンドシートの格納の方法を確認して、使いやすさで選ぶのも手です。
いっぽうCR-V EXマスターピースには電動パノラミックサンルーフが標準装備。
CX-8はメーカーオプションです。
さらにパノラミック仕様ではないため、前席の明るさ確保にのみ寄与します。
サンルーフ必須のユーザーは、CR-Vのほうがお得感があります。
いずれも7人乗り仕様を用意するCR-VとCX-8ですが、CR-Vのサードシートはエマージェンシーシートとしての割り切りが必要かもしれません。
対してCX-8は7人乗りを前提に設計されているので、サードシートでもしっかり座れる広さがあります。
つねに多人数乗車をするのか、基本はセカンドシートまでしか使わないのか、ユーザーの使い方でおすすめモデルが変わります。