5代目スバル フォレスターは4代目と比べてどのように進化した?
2019.07.14
スバルのミドルサイズSUVであるフォレスターが2018年6月に現行型となる5代目モデルにフルモデルチェンジされてから約1年が経過しました。現在も好調な販売をキープしている現行フォレスターが先代となる4代目モデルに対しどんな進化を果たしたかを、部分ごとに見ていきましょう。
スタイル
先代モデルと雰囲気が非常に近いスタイルをした現行フォレスターですが、若干ボディサイズは大きくなりながらも、ガラス面積の拡大などにより視界が広くなったおかげで従来以上に取り回しのしやすいクルマとなりました。
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動力性能&燃費
基準となるエンジンは2ℓNAから直噴の2.5ℓNAとなり、排気量の拡大により全域でゆとりが増したのは言うまでもありません。燃費はJC08モード同士で比べると16.0km/Lから14.6km/Lに低下していますが、実用燃費では大差はなく、動力性能の向上を考えれば得たものの方が大きいと言えるでしょう。
また現行フォレスターでは2リッターの直噴NAに小型のモーターを組み合わせたハイブリッドとなるe-BOXERも加わりました。e-BOXERは絶対的な加速力や高速道路など負荷の大きい走行シーンでの燃費が2.5リッターNAに見劣りする面もありますが、実用域での乗りやすさなどのメリットがある上に、エコカー減税も加味すると2.5リッターNAとの実質的な差額も少ないので、好みなどに応じてe-BOXERを選ぶのもいいでしょう。
ハンドリング&悪路走破性
現行フォレスターはクルマの基盤となるプラットホームが高いボディ剛性を持ち、アメリカで販売される全長約5m×全幅約2mというラージSUVであるアセントにも対応するキャパシティ(容量)を持つ新世代のSGP(スバルグローバルプラットホーム)に変わったこともあり、高速道路などでの走行安定性が向上し、峠道などでのハンドリングも操作に対し非常に正確に反応してくれるものに進化しました。
200mm以上という本格的なクロカンSUVに近い大きな最低地上高を持つことなどでフォレスターが歴代高い評価を受けていた悪路走破性も、現行フォレスターは悪路などで使うX-MODEにスノー&ダートとディープスノー&マッドが加わったことで、より状況に応じた対応が可能となっています。
快適性
クルマが動いている際の快適性はSGP(スバルグローバルプラットホーム)の採用により、乗り心地がしなやかなものとなり、静粛性も大きく向上しました。後席を見ると前席裏にスマホとタブレットが入るポケットが加わったほか、USB電源やシートヒーターも装備されており、リアシートに乗る人からも喜ばれることでしょう。
安全性
スバル車を選ぶ大きな理由になることも多い運転支援システム「アイサイト」は緊急ブレーキ性能が向上したほか、スピードが遅い渋滞中などでも先行車が走る軌跡をクルマが見てハンドル操作を支援する「ツーリングアシスト」に進化しました。またe-BOXERを積むアドバンスグレードには、カメラがドライバーを監視し居眠り運転などを注意喚起するドライバーモニタリングアシストも装備されます。
そして現行フォレスターには万一歩行者や自転車と接触した際の被害軽減のため歩行者保護エアバッグも全グレードに標準装備されており、総合的な安全性は万全と言っても過言ではないでしょう。
現行フォレスターですが、各部の進歩の積み重ねにより総合的には大きな進歩を果たしています。先代モデルまで設定されていたスポーティなターボ車も欲しいところですが、クルマ自体に余裕があるだけにターボ車もいずれ何らかの形で加わるのではないでしょうか。