4台目 三菱パジェロってどんなクルマ?

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4台目 三菱パジェロってどんなクルマ?

2020.01.23

1982年にデビューし、4WD車の代名詞的存在になるほど知名度のあったSUV、三菱 パジェロ。


残念ながら日本国内での生産・販売は2019年8月をもって終了となってしまいましたが、その最終モデルとなった4代目は、どんなモデルだったのでしょうか?

その発売時のモデルの特徴を詳しく解説いたします。



■デザイン



4台目 三菱パジェロってどんなクルマ?


2006年にデビューした4代目 三菱 パジェロのデザインは、ボリューム感と躍動感のある3代目と比較すると、幾分控えめにも思えるすっきりしたスタイルになっています。


どちらかというと、機能性と先進性をうまく融合させた初代や2代目を思わせるような、パジェロのアイデンティティを踏襲したものと言えるでしょう。


2代目で人気のあった2トーンカラーを復活させるなど、パジェロファンにとって嬉しい要素も盛り込まれました。



発売時のボディサイズ


・5人乗りのショートボディ

☞全長4,385mm×全幅1,845mm/1,875mm×全高1,850mm

☞ホイールベース2,545mm


・7人乗りのロングボディ

☞全長4,900mm×全幅1,845mm/1,875mm×全高1,870mm

☞ホイールベース2,780mm



■搭載エンジン



4代目 パジェロの発売当初はガソリンエンジンのみの設定となっており、エンジンは2種類あり、3.0L V型6気筒SOHCと3.8L V型6気筒SOHC MIVECでした。


4台目 三菱パジェロってどんなクルマ?


3.0L V型6気筒SOHCの最高出力

☞131kW(178PS)/5,250rpm

☞最大トルク:261Nm(26.6kgm)/4,000rpm

☞JC08モード燃費:8.3〜8.9km/L

☞トランスミッション:5AT




3.8L V型6気筒SOHC MIVECの最高出力

☞183kW(249PS) <ロングボディは185kW(252PS)>、/6,000rpm

☞最大トルク:338Nm(34.5kgm)/2,750rpm

☞JC08モード燃費:7.6〜7.9km/L

☞トランスミッション:4速AT、5速MT



2008年には、新長期規制に適合した3.2L直列4気筒DOHCディーゼルターボが追加され、ディーゼルモデルも選べるようになりました。


このエンジンは2010年には改良が加えられ、ポスト新長期規制をクリアしたクリーン・ディーゼルに進化。


・2010年モデルのスペックの最高出力

☞140kW(190PS)/3,500rpm

☞最大トルクは441Nm(45.0kgm)/2,000rpm

☞燃費:10・15モードでスーパーサクシードが10.2km/L、それ以外のグレードが10.6km/L



■4WDシステムと走行性能



4代目パジェロの採用するシャシーは、3代目から踏襲されるラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディという独特のもの。


これはモノコックボディとラダーフレームが溶接で一体化されている特殊な構造です。


4代目パジェロの4WDシステムは、スーパーセレクト4WDⅡというものです。

これは、基本的にはフルタイム4WDシステムでありながら、センターデフを持たないパートタイム4WDシステムの悪路走破性の高さも併せ持つ、電子制御式4WDシステムです。


2H(2WD高速)モードでは、乾いた舗装路面に適した、燃費もよく静かなFR走行が可能なレンジ

4H(4WD高速)では、悪天候時など路面状況が急に変わる時などに自動で適切な駆動力を配分する4WDモード

そして悪路走行時やぬかるみからの脱出時に役立つ、センターデフをロックさせることのできる4HLc(センターデフロック4WD高速)と、4LLc(センターデフロック4WD低速)モードを、路面状況に合わせて任意で切り替えることが可能です。


また、左右どちらかの車輪が浮いたりスリップするような状況になり、駆動力が逃げてしまうような状況になると自動的にそのタイヤにブレーキをかけるとともに、スロットルを電子制御して出力を自動的に抑えるトラクションコントロールを組み合わせた、ASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)も搭載し、悪路走破性を高めています。


サスペンション形式は前後とも独立懸架式で、前がダブルウィッシュボーン、後がマルチリンク。

最低地上高は225mm、タイヤサイズはショートボディのVR-Ⅰが265/70R16、VR-Ⅱが265/60R18、ロングボディのZR、ZR-Sが265/70R16、エクシードが265/65R17、エクシードX、スーパーエクシードが265/60R18となっていました。


4代目 パジェロは、申し分のないパワーとトルク感、そして三菱伝統の熟成を重ねた4WD性能を併せ持ち、オン・オフどちらのシーンでも高いレベルの走行性能を発揮します。



■居住性と使い勝手



4代目 パジェロのインテリアに目を向けてみますと、奥行きのないダッシュボードと前にせり出したセンターパネルが本格オフローダーの雰囲気を出しており、インパネの存在感を強く感じます。


4台目 三菱パジェロってどんなクルマ?


最新モデルのSUVに比べると、内装デザインの古さを感じさせるかもしれませんが、もちろん無骨な印象はなく、本革シートが装着されていれば、高級感のある雰囲気に包まれます。


また、前方視界の見切りが良いため、安全確認がしやすいことと、長時間の運転でも疲れにくい自然な運転姿勢が取れるのも良い点です。


セカンド(2列目)シートは6:4分割が可能で、シートバックの角度を調整することができます。シートスライドはできませんが、足元のスペースに余裕があるため居住性は高いと言えます。


ロングボディのサード(3列目)シートは床面に収納できるよう、シート座面とシートバックは平面な作りになっています。厚みもそれほどなく、座り心地が優先されているわけではありませんので、長時間のドライブには向かないでしょう。


4台目 三菱パジェロってどんなクルマ?


さらにサードシートを使用した状態では、荷物を収納するスペースはほとんどないことにも注意しておく必要があります。 パジェロはかつてパリ・ダカールラリーで何度も優勝を飾ったモデルでもあり、90年代にはRVブームを牽引した存在でもある日本の名車の一つですから、国内販売終了の知らせは寂しい限りです。


現在は中古車でしか購入することはできませんが、三菱伝統の4WDシステムと、しっかりしたボディ剛性によって生み出される本物志向の走り、本当のクロカン4WDをぜひ一度味わってみてください。







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