4代目 スズキ エスクードってどんなクルマ?
2019.12.20
2015年10月に発売された4代目となるエスクードは、先代までの本格性能やSUVとしての資質を受け継ぎながらも、時代のニーズに応えた都会的な雰囲気のコンパクトクロスオーバーSUVです。
この4代目エスクードはいったいどんなクルマなのか、デザインやパッケージング、そして走行性能などを詳しく紹介します。 ※2019年10月時点の現行モデルについて解説しています。
■デザイン、パッケージング
デザインは、基本的に2015年デビュー時のものを採用してますが、2018年の改良時にグリル周りのデザインを変更することで質感を向上しています。
取り回しの良いサイズに、ゆとりある室内空間と十分なラゲッジスペースを確保。
室内のシートには、適度な硬さの座面、そしてホールド性と乗降性のバランスを最適化したサイドサポートにより長時間の運転でも疲れにくい機能性を与えられています。
ラゲッジ容量は5人乗車時で375L。6:4分割可倒式のリヤシートと上段・下段に装着できるラゲッジボードによって、ラゲッジルームのアレンジも多彩です。
華美な加飾やギミックはないものの、シンプルなインテリアは、機能性を重視する欧州を主要マーケットとするモデルらしいところです。
車輛のスペック
☞全長×全幅×全高:4,175mm×1,775mm×1,610mm
☞ホイールベース:2,500mm
☞重量:1,220kg
☞最低地上高:185mm
☞サスペンション形式:(前)マクファーソンストラット式
(後)トーションビーム式 タイヤサイズ:215/55R17
■走行性能、4WD性能
プラットフォームは、初代から続いてきたラダーフレームを捨て、SX4 Sクロスとの共通のモノコック構造を採用。
ボディの軽量化は、軽快なハンドリングに寄与しています。
エンジンは、当初1.6L 直列4気筒エンジンが搭載されていましたが、2017年7月に、自然吸気の2.0Lエンジン並みの動力性能を誇る、ブースタージェット1.4L 直列4気筒直噴ターボエンジンが追加。
現在は1.4L 直列4気筒直噴ターボエンジンのみの設定となっています。
足まわりには、電子制御4WD、4モード走行切替機能、車両運動協調制御システムの3つのテクノロジーからなる、スズキ独自の四輪制御システムALL GRIPを採用。
4モード走行切替機能ではAUTO、SPORT、SNOW、LOCKの4つのドライビングモードをドライバーの意志で自由に選べます。
エンジンのスペック
☞エンジン形式:K14C型 1.4L 直列4気筒直噴ターボ
☞最大出力:100kW(136PS)/5,500rpm
☞最大トルク:210Nm(21.4kgm)/2,100~4,000rpm
☞燃費(WLTC-モード燃費):16.0km/L
市街地モード(WLTC-L):12.1km/L
郊外モード(WLTC-M):16.4km/L
高速道路モード(WLTC-H):18.3km/L
☞トランスミッション:6速AT 駆動方式:フルタイム4WD
■安全装備
ライバルの国産SUVに比べ、やや見劣りしていた安全装備ですが、2018年12月の一部改良によって、衝突被害軽減ブレーキが4代目スイフトなどに採用されている単眼カメラ+赤外線レーザーレーダー方式のデュアルセンサーブレーキサポートに変更。
アダプティブクルーズコントロールは追従走行の作動速度域を0km/h以上に拡大して全車速追従機能付となるなど内容を充実させました。
また、車線をはみ出さないようサポートする車線逸脱抑制機能、クルマのふらつきを知らせるふらつき警報機能、前のクルマが発進したことを知らせる先行車発進お知らせ機能、駐車場などでのペダル踏み間違いによる飛び出しを防ぐ誤発進抑制機能が設定されています。
さらに、隣接車線の後方から接近する車両を検知するブラインドスポットモニター(車線変更サポート付)と、駐車場などで自車の後方左右から接近する車両を検知するリアクロストラフィックアラートを標準装備するなど、ライバルに引けを取らない内容に進化しています。
他メーカーのライバルの影に隠れて目立たないエスクードですが、その実力はライバルに劣ることはなく、スズキの四輪駆動車らしいオフロード性能や、欧州育ちならではの走行性能を備えた魅力ある1台となっています。 コンパクトSUVを検討している方は、エスクードも候補に入れることをおすすめします。