新型ランドクルーザー300系と200系からどう進化した?

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新型ランドクルーザー300系と200系からどう進化した?

2021.11.04

2021年8月、トヨタの本格オフロード4WDモデル ランドクルーザーの新型、300系が発売されました。


陸の王者と呼ばれて世界中で愛される伝統のオフローダーであるだけでなく、先代の200系から実に14年ぶりの前面刷新だけに大きな注目を集めた今回の新型モデル。


どれほど大きな進化を遂げたのでしょうか。

※画像はすべて200系です。



■ランドクルーザーの威厳を感じさせつつ、モダンなディテールが魅力的なエクステリア



新型ランドクルーザー300系と200系からどう進化した?


300系のデザインは、2015年にマイナーチェンジした200系を基本的に継承しており、力強い本格オフローダーの雰囲気が感じられるエクステリア(外装)です。


しかし300系はグリルが大型化され、ヘッドランプと共に高い位置に配置することで強靭さや洗練された雰囲気が強調されています。


またボンネットには大きな凹みが設けられ、衝突安全性能と前方視界の両立が図られています。


リアのコンビネーションランプも水平基調のモダンなデザインとなり、本格オフローダーの威厳と機能性を両立させた雰囲気が強調されています。


300系のボディサイズは全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,925mm、ホイールベースは2,850mm、最低地上高は225mmです(ガソリン:GX、AX、VXグレード)。200系のボディサイズは全高こそ1,880mm(ZXは1,870mm)となるものの、全長や全幅、ホイールベースなどは変わっておらず、オフロードの走破性にもつながる扱いやすさ、機能性がそのまま継承されていることが分かります(一部グレードはバンパー形状によって数値が異なります)。



■新しいデザインテイストを取り入れつつ、機能を優先させたインテリア



新型ランドクルーザー300系と200系からどう進化した?


本格オフローダーとしての機能と、高級車としての上質感を両立させたランドクルーザーのインテリア(内装)は、基本的な考え方は300系にも継承されています。


200系の後期型はゆったりとしたデザインのダッシュボードパネルにウッドや金属調の加飾が随所に配置され、高級車としての上質な雰囲気が演出されています。


オプティトロンメーターは機能的な6眼メーターを採用し、中央にはカラー液晶画面で必要な情報を表示します。


300系のインパネはモダンに進化しつつも上部を水平基調とし、過酷な路面変化の中でも車両姿勢を把握しやすい形状となっています。


メーターパネルは6針式で、直感的に視認できるよう配置が工夫されています。


またドライブモードセレクト、マルチテレインセレクト、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロールのモードセレクトを一つのダイヤルに統合し、モニターを見ながら操作できる最適な位置に配置しています。


各種スイッチ類は、走行・駆動系、オーディオ系、空調系など機能ごとに集約して配置し、悪路走行時でも直感的な操作ができるようレイアウトされています。


もちろんソフトタッチな素材とメタリック調の加飾で上品かつ高級感のある仕上げがなされており、機能的でありながら上質な空間が感じられるようデザインされています。


快適温熱シートとシートベンチレーションはフロントに加えて、タイプ別でセカンドシートにも装備。


センターコンソールボックスは両開き機構とすることで、運転席・助手席だけでなく後席からのアクセスも可能とし、利便性、快適性に配慮したインテリアとしています。



■全方位にわたって進化したエンジンと軽量化とのコンビネーションこそ、最強オフローダーにふさわしい



新型ランドクルーザー300系と200系からどう進化した?


200系に用意されていたのは4.6L V8ガソリンNAエンジンの1UR-FE型で、最高出力は234kW(318PS)/5,600rpm、最大トルクは460Nm(46.9kgm)/3,400rpm、トランスミッションは6速ATで、フルタイム式電子制御4WDとなります。


WLTCモード燃費は6.9km/L(AX、GXグレード)です。


300系には新開発のパワートレイン2種類が用意されています。


一つは3.5L V6ガソリンツインターボのV35A-FTS型で、最高出力は305kW(415PS)/5,200rpm、最大トルクは650Nm(66.3kgm)/2,000〜3,600rpm、WLTCモード燃費は8.0km/Lとなります(AX、GXグレード)。


もう一つは3.3L V6ディーゼルツインターボのF33A-FTV型で、最高出力は227kW(309PS)/4,000rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/1,600〜2,600rpm、WLTCモード燃費は9.7km/Lです。


トランスミッションはガソリン、ディーゼル共に電子制御10速ATとなります。


プラットフォームは新たにTNGAのGA-Fプラットフォームを採用。


ランドクルーザー伝統のラダーフレームで、最新の溶接技術の活用等により高剛性かつ軽量なフレームとし、衝突安全性や静粛性、走りの質を向上させています。


ボディも高張力鋼板の採用拡大やボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミニウム化することにより、車両として約200kgの大幅な軽量化、低重心化、前後重量配分の改善を果たしています。


軽量化+エンジンパワーの向上による効果は相当大きく、走りの面では200系からの進化をかなり感じることでしょう。



■トヨタセーフティセンスが機能強化 安全機能がさらに充実



新型ランドクルーザー300系と200系からどう進化した?


200系のランドクルーザーはマイナーチェンジのタイミングでトヨタ最新の先進安全運転支援システム Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)が採用されるようになりましたが、300系ではさらに機能が強化されました。


たとえば歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し、衝突回避または被害軽減を行うプリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者の検知機能、そしてドライバーによる回避操舵をきっかけに、操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵支援機能が追加されています。


また、パーキングサポートブレーキは前後方静止物、後方接近車両、後方歩行者に対応。そしてブラインドスポットモニターには、降車時の危険も知らせてくれる停車時警報機能が追加されています。


またセキュリティの面では、新たにスタートスイッチ中央に指紋センサーを採用。


スマートキーを連携し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合し、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機構としています。


新型300系ランドクルーザーは、ランドクルーザーの基本的な性能である信頼性、耐久性、悪路走破性を進化させながら継承しつつ、世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現させることを目指して開発されたとのことです。


新しい機能やモダンな雰囲気ももちろん与えられているものの、陸の王者としての基本的な性能を特に追求していることを感じさせる、そんなモデルチェンジとなりました。



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