隠れた名車!?クロカン性能も高いスズキ エスクード

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隠れた名車!?クロカン性能も高いスズキ エスクード

2020.10.23

スズキ エスクードは、1988年から販売されている人気SUVです。


本格クロカン性能を持ち合わせた小型車として開発されたエスクードは、現行型が4代目。


ハンガリーにあるスズキの製造販売子会社であるマジャールスズキ社で生産され、ヨーロッパやオセアニアを中心に販売される世界戦略車です。


国内では他メーカーのコンパクトSUVの影に隠れて目立たない存在ですが、乗ってみれば納得の高性能。


そんなエスクードの成り立ちと特徴をチェックしながら、その魅力に迫ります。



■ジムニーシエラの兄貴分、クロカン4WDとして誕生



隠れた名車!?クロカン性能も高いスズキ エスクード

※画像は4代目です。


まだSUVがRVと呼ばれていた1988年に、エスクードは誕生しました。


当時、人気のあったパジェロやハイラックスサーフなどは、どちらかというと無骨なオフローダーという印象が強く、コンパクトでシティユースにも向く小型4WDはほとんどありませんでした。


そんなマーケットにスズキは、本格的なオフロード走行にも耐える堅牢なラダーフレーム構造に、高・低速2段切り替え式トランスファーを持ったパートタイム4WDを備え、足回りはフロント=マクファーソンストラット、リア=リジッドアクスルというエスクードを投入。


本格的なメカニズムに、車直線を基調としたスタイリッシュなデザインの3ドアボディを組み合わせたエスクードは、取り回しの良いサイズと使い勝手の良さで人気となりました。


搭載エンジンは、当初1.6L 直4ガソリン(82ps)のみでしたが、1994年の改良で2.0L V6ガソリンと2.0L 直4ディーゼルターボを追加。


1996年には、2.5L V6ガソリンが追加されるとともに、2.0L V6は直4に置き換えられました。


ボディサイズを拡大し、デザインもよりモダンに進化した2代目は1997年に登場。


リアシートは5:5のダブルフォールディング分割可倒式、フロントシートのヘッドレストを外して倒すと、フラットシートアレンジも可能となるなど、使い勝手が向上しています。


ただし基本メカニズムに関してそれほど目新しさはなく、実質的な正常進化モデルでした。



■プラットフォームの刷新で現代的になった3代目



隠れた名車!?クロカン性能も高いスズキ エスクード


3代目エスクードは2005年に登場しました。


最大のトピックは、新しくラダーフレームをベースにしたモノコック構造のビルトインラダーフレームを採用したことで、堅牢なボディと軽量化を両立しています。


プラットフォームの変更で拡大したボディは、大径17インチタイヤやディスチャージヘッドランプでアーバンテイストがさらに強調されたスタイリッシュなエクステリアデザインへと進化。


駆動方式は、後輪駆動ベースレイアウトやトランスファーを備えた本格的なシステムはそのままにフルタイム4WDへと変更。


エンジンは2.0L 直4ガソリンと2.7L V6ガソリン、翌年に追加された1.6L 直4ガソリンとなり、トランスミッションは直4モデルが4速ATと5速MT、V6モデルは5速AT、1.6Lモデルには5速MTが組み合わせられました。


また快適性に重点を置いて開発された3代目は、ステアリングスイッチやイモビライザーを備えるなど、インテリアの装備も充実させていました。


その後、2008年のマイナーチェンジでエンジンを2.4L 直4と3.2L V6に変更。


2014年まで販売されました。 現行モデルとなる4代目は、2015年の発売。


コンパクトでスタイリッシュというエスクードの個性はそのままに、ゆとりの室内空間や使い勝手を向上させたパッケージングを実現しています。


メカニズム面では新たな四輪制御システム「ALLGRIP」を採用し、普段使いからロングドライブ、オフロード走行にいたるまで、さまざまなシーンに対応させています。


では、現行モデルの特徴を詳しく解説しましょう。



■スタイリッシュで機能的なSUVに進化した4代目



隠れた名車!?クロカン性能も高いスズキ エスクード


4代目のエクステリアデザインは、SUVとしての力強い造形を感じさせながら、フロントグリルの太いスリットやグリルと一体型のLEDヘッドライトデザイン、シャープなキャラクターラインなどがスポーティな印象です。


インテリアは、柔らかい曲線で構成された親しみやすい空間で、メーターパネル内のマルチインフォーメーションディスプレイや金属調の加飾が車内を華やかに演出。


本革&スエード調シート表皮も、上質な雰囲気を作り出しています。


4代目登場時に搭載されたエンジンは1.6L 直4ガソリンNAで、新開発の6速ATと組み合わせられていましたが、2017年には、ダウンサイジングの1.4L 直4直噴ガソリンターボのブースタージェットエンジンが登場。


最高出力100kW(136PS)/5,500rpm、最大トルク210Nm(21.4kgm)/2,100〜5,500rpmというスペックで、2.0LガソリンNAエンジン並みのパワーを発揮しながら、優れた燃費性能も両立させています。


大きく変わったのは、後輪駆動ベースのビルトインラダーフレームから、FFベースのモノコックボディとなったこと。


フレームの技術が向上したことで、高剛性を保ちながら大幅な軽量化が可能となっています。


それでいて歴代エスクードの魅力でもある「走破性の高さ」については、スズキの新世代四輪駆動技術「ALLGRIP」を採用することで維持しています。


このALLGRIPは、AUTO、SPORT、SNOW、LOCKの4つのモードを備え、さまざまな走行シーンにおいて優れた走破性と走行安定性を実現します。


安全装備に関しては、スズキの先進予防安全技術「スズキ・セーフティ・サポート」が採用されています。


衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱抑制機能、ブラインドスポットモニター、アダプティブ・クルーズ・コントロールなどが含まれます。


スタイリッシュで機能的、普段使いに便利で、あらゆる路面状況でも高いハンドリング性能を楽しめるなど、SUVとして魅力たっぷりな現行エスクード。


2017年に1.4Lターボエンジンが登場したり、2018年に安全装備が強化されたりと細かく仕様変更がなされていますので、中古車を考えている方はスペックや装備をよく確認してから検討しましょう。



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