休日のお出掛けにも使えるコンパクトミニバン。どれを選ぶ?
2021.03.26
コンパクトミニバンは狭い道でも取り回ししやすく、沢山の荷物も収納でき、乗り降りもしやすいことから、世代を問わず人気です。
なかでも、およそ1.5L以下の通称“プチバン”は、タウンユースはもちろん、キャンプや車中泊などあらゆるシーンで使い勝手も抜群。
そんな秀逸でおすすめのコンパクトミニバンを厳選してみました。
■スズキ ソリオ|燃費性能と広さで「プチバン」ブームの火付け役
1997年ワゴンRの派生モデルとして誕生したスズキ ソリオは、2011年にスライドドア採用の2代目で、“プチバン”ブームの火付け役となり、2015年に3代目では、新開発のプラットフォームやパワートレインにより広さ・走り・燃費などあらゆる面で性能を高め、その実力はクラストップレベルとなりました。
3代目ソリオのボディサイズは、全長3,710mm×全幅1,625mm×全高1,745mm。
2代目より全幅が若干広くなるのにとどまりましたが、プラットフォーム「HERTECT(ハーテクト)」採用により、室内長は2,515mmと拡大。
荷室もリアシートを倒せばフルフラットとなるため、自転車2台の収納が可能です。
エンジンは1.2L 直列4気筒にグレードによりマイルドハイブリッドを搭載。
トランスミッションは全車CVTを採用し、駆動方式は2WD/4WDが選択可能で、JC08モード燃費は22.0~27.8km/Lを達成しています。
また、3代目では2016年にフルハイブリッドモデルがラインアップされたのもトピックで、JC08モード燃費は32.0km/Lと高い性能を誇りました。
両側スライドドアを完備し、前席・後席はウォークスルーも可能で、乗車定員は5人。
平日のショッピングやお子さんの送迎にも使い勝手は抜群なのに加え、休日のキャンプや遠出の際の車中泊にもその実力を発揮するソリオは、標準ボディのほかに、スポーティなバンディッドもラインアップされています。
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※価格は支払総額
■トヨタ ルーミー/タンク|秀逸パッケージングで総合バランスは抜群
2016年デビューのトヨタ ルーミー/タンクは、ダイハツのOEM車でトールとは兄弟車にあたります。
ダイハツが長年培ったスモール技術が各所に活かされた優れたパッケージングによって、取り回しの良さと車内空間の広さなど総合バランスのとれたコンパクトミニバンとなっています。
2018年改良時には、安全装備「スマートアシストⅢ」が一部グレードを除き標準装備。
衝突回避支援ブレーキも歩行者検知となりました。
『外側に小さく内側に大きく』を設計思想に掲げ開発されたボディサイズは、全長3,700~3,705mm×全幅1,670mm×全高1,735mmで、最小回転半径は4.6mとその取り回しの良さは軽自動車並み。
前席のステップ高は348mmと低床であるのに加え、ヒップポイントを700mmとし、ドライバーのアイポイントを高めにすることで、視界の良さや運転のしやすさにつなげています。
また両側スライドドア採用で乗車定員は5人ですが、後席は240mmスライド可能となるため、5人が乗車したままでも4人分のスーツケースが積載可能で、休日のお泊りレジャーにも大いに活躍するでしょう。
エンジンは1.0L 直列3気筒の自然吸気、ターボの2種類を採用。
トランスミッションは全車CVTを組み合わせ、駆動方式は2WD/4WDが選択可能。
標準モデルに加え、重厚感のあるカスタムもラインアップされています。
■日産 キューブ|斬新なデザインと広さを両立した個性派ミニバン
1998年に誕生した日産 キューブは、その名のとおり立方体型を基本した個性的なコンパクトミニバンです。
軽快な走行フィールと唯一無二のデザインを生かした広い室内空間が人気を呼び、2008年には3代目へと進化してきましたが、残念ながら2020年3月その歴史に幕を下ろしています。
3代目キューブのエクステリアは、四角くコンパクトなデザインや非対称となるバックドアをキープコンセプトとしながら、全体的に温かく親しみのある印象へとブラッシュアップ。
インテリアは、リラックスできる空間とするためジャグジーをイメージするカーブを多用し、心を和ませることを目指した各所の波紋モチーフとともにヒューマニックなデザインが採用されました。
またシートは、ホールド性を高めまるでソファーのようと言われました。
ボディサイズは、全長3,890mm×全幅1,695mm×全高1,650~1,660mmとなり、先代より全長で160mm、全幅で25mm、全高で約10mmのサイズアップを実現。
エンジンは1.5L 直列4気筒、トランスミッションはエクストロニックCVT、駆動方式は2WD/4WDが選択可能です。
キューブの乗車定員は5人で最小回転半径は4.6mとクラストップレベルの取り回しの良さを誇ります。
個性派キューブでの休日ロングドライブは、他モデルでは味わえない走行フィールとなるでしょう。
■ホンダ フリード|低床と低燃費。あらゆるシーンにちょうど良いミニバン
ホンダ フリードは、2008年、フィットをベースに5ナンバーサイズのコンパクトミニバンとして誕生しました。
洗練されたスタイリッシュなデザインに、2列シート5人乗り(フリード+)/3列シート6~7 人乗り(フリード)とバラエティに富むラインアップとし、発売以来不動の人気を維持。
現行モデルは2016年にフルモデルチェンジが敢行された2代目です。
エクステリアデザインは、フロントフェイスにソリッド・ウィング・フェイスを採用、ボディはセンタータンクレイアウトによりクラストップレベルの低床化を実現。
2019年のマイナーチェンジの際には、フロントフェイスがアッパーグリルレスでシンプルになり、安全装備「Honda SENSING」が全車標準装備となったほか、クロスオーバーデザインのクロスターも追加されました。
ボディサイズは、全長4,265~4,295mm×全幅1,695mm×全高1,710~1,735mm。
ステップ高は、後席でも390mmという低さを実現し、あらゆる世代に配慮された設計としています。
エンジンは、1.5L 直列4気筒ガソリンとハイブリッドで、トランスミッションはハイブリッドに7速AT、ガソリンにCVTが組み合わされ、駆動方式はグレードにより2WD/4WDが選択可能。
燃費はWLTCモードで15.6~20.8km/Lの優れた性能となっています。
フラットな低床フロアに両側スライドドアを採用し、豊富なシートアレンジを持つフリードなら、遠出や車中泊でも疲れ知らずの車内空間となるでしょう。
■トヨタ シエンタ|2列シート車もラインアップ。売れる車に死角なし
トヨタ シエンタは2003年のデビューです。
コンパクトサイズにもかかわらず7名が乗車できるミニバンとして人気を博すも、2010年には一旦販売終了をアナウンス。
しかし、11ヶ月後には販売を再開する珍しい経緯を持ちます。
現行モデルは2015年にフルモデルチェンジが実施された2代目です。
2代目のエクステリアは、アウトドアのトレッキングシューズにヒントを得たとされるスポーティな印象で、インテリアも曲線を多用した個性的なデザインとなりました。
ボディサイズは、全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,675mm。
両側スライドドアを採用し、スライドドアのステップ高は330mmと非常に低く、荷室も3人乗車でサーフボード、2人乗車ではマウンテンバイクを積載することが可能です。
エンジンは、1.5L 直列4気筒ガソリンとハイブリッドの2種類を搭載、トランスミッションは全車CVTを組み合わせ、駆動方式はハイブリッドが2WDのみ、ガソリンはグレードにより2WD/4WDを選択可能としています。
WLTCモード燃費は14.0~22.8km/Lです。 2018年のマイナーチェンジでは、安全装備「Toyota Safety Sense」を標準装備(一部グレードを除く) 、同時に2列シート5人乗りモデルがラインアップに追加されたシエンタは、あらゆるシーンで使える1台です。
こうして並べてみると、コンパクトミニバンは各社バラエティ豊かで、その内容も驚くほど高性能、高機能であることがわかります。
タウンユースからお出かけまで、あらゆるシーンで使えるコンパクトミニバン。
少し年式を落とした中古アップグレードで、ご自分のお気に入りを見つけてみるのもおすすめです。