レネゲードのリミテッドとトレイルホークの違いは?
2020.01.05
ジープのコンパクトSUVであるレネゲードには、Longitude(ロンジチュード)、「Limited(リミテッド)、Trailhawk(トレイルホーク)という3つのグレードが用意されています。そのうちの価格の近いリミテッドとトレイルホークを比較してみましょう。
※2019年2月モデルについて解説しています。
※画像は2015年9月モデルです。
■グレードごとの価格の違い
リミテッドとトレイルホークは、そもそもFFと4WDという駆動方式の違いがあります。にもかかわらず車両本体価格は、リミテッドの362万円に対し、トレイルホークは387万円となっており、その差は15万円。
いざ購入の際には、迷ってしまいそうです。
エンジンは、いずれも1.3Lの直列4気筒マルチエア2ですが、スペックはFF用が最高出力111kW(151PS)/5,500rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1,850rpm、4WD用は最高出力132kW(179PS)/5,750rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1,850rpmで、4WDのトレイルホークが21kW(28PS)ほど高出力です。
組み合わせられるトランスミッションも違っており、FFのリミテッドは6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)、4WDのトレイルホークはトルコン式の9速AT。
燃費は、WLTCモードでリミテッドが13.5㎞/L、トレイルホークが11.9km/L。トレイルホークは、エンジンの出力、4WDの駆動方式と引き換えに、環境性能を落とす結果となっています。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
■リミテッドにしかない装備
上級グレードといった位置付けのリミテッドには、快適装備や先進運転支援装置が多く搭載されています。
☞速度を自動調節することで前方車両との安全な車間距離を保つアダプティブクルーズコントロール
☞室内のブラックとスキーグレーを組み合わせた内装
☞レザーシートと8ウェイパワーシート&フロント4ウェイパワーランバーサポート
☞フロントシートヒーターやヒーテッドステアリングホイール
☞自動防眩ルームミラー
上記はリミテッドのみの装備で他のグレードで選ぶことはできません。
またエクステリア(外観)は、グリルやフォグランプベゼルなどにメッキ加飾、さらにオプションではありますが、デュアルペインパノラミックサンルーフが選べるのもリミテッドだけです。
■トレイルホークにしか搭載されない装備
トレイルホークの室内装備は、基本的にリミテッドに準じたもので、レザーシートに付随するシートヒーターやパワーシート、ルームミラーなどを除けば、ほぼ同じレベルです。
エクステリアのバンパーは、下半分がブラックアウトされるほか、グリルまわりのクローム加飾を排したり、ボンネットにデカールを追加するなど、、タフなイメージを演出しています。 ひと目見て、それとわかる外観は、グレード選びの際に迷ってしまうかもしれませんね。
4WD化にともない車高、最低地上高ともに高められており、210mmというロードクリアランスを実現。
アプローチアングル30.5°、ランプブレークアングル25.7°、デパーチャーアングル34.3°を実現しています。
また、オフロード走行時に床下のフューエルタンク、サスペンション、トランスミッション、トランスファーを守るため、スキッドプレートを各部に配置するなど、クロカンSUVに比肩する本格的な装備も魅力です。
素性の良さをさらに高める装備として、トレイルホークには時速39km/h以下でのみ機能するアクティブドライブローと、セレクテレインシステムが搭載されています。
アクティブドライブローは、副変速機付に匹敵する強大な駆動力を得られる装備。滑りやすい路面から険しい大地や岩場まで、悪路で役立つシステムです。 またセレクテレインシステムは、走行モードをオート、スノー、サンド、マッド、ロックから選択可能で、場面を問わず最適な駆動制御を実現することで高い走破性を獲得するものです。
さらにヒルディセントコントロール、17インチマッド&スノータイヤが専用装備となります。 コンパクトSUVながら質感を高めたリミテッドと、走りの性能を高めたトレイルホークは、ユーザーの愛車を使うシュチエーションや愛車に求める性能によって、その価値は決まります。
その点を踏まえたうえで、愛車選びができれば楽しいジープライフが待っているでしょう。