ハイウェイでもオフロードでちゃんと走る SUV。ジープ チェロキーを紹介
2020.09.21
ジープ チェロキー(Cherokee)はアメリカを代表する人気クロスオーバーSUVです。
歴史あるSUVで、現行モデルが5世代目。
スタイリッシュでミドルサイズなのに快適な室内空間を持ち、それでいてオフロードパフォーマンスも一級品というあたりは、さすがジープです。
チェロキーの魅力と底力は、内容を細かく見れば見る程分かってきます。 ※画像は2017年モデルです。
■7スロットグリルを生かした都会的なスタイリング
ジープ チェロキーは、第1世代(1974~1983年)がクラシカルなワゴニアスタイルで、大ヒットした第2世代(1984~2001年)が、スクエアデザインのステーションワゴンスタイル。
第3世代(2001~2007年)、第4世代(2007~2012年)は、クロスカントリーモデルの雄ラングラーのテイストが入ったスタイルとなったものの、2013年のデビューした現行の第5世代では、一転して都会的なスタイルとなり、2018年にグランドチェロキーに近いフェイスになりました。
現行ラインアップは、ベースグレードのロンジチュード(LONGITUDE:449万円)、リミテッド(LIMITED:496万円)、オフロード性能を特化させたTrail Rated®バッジモデルの トレイルホーク(TRAILHAWK:499万円)の3タイプ。
くわえて現在は、ロンジチュード をベースにエクステリアをブラックアウトさせた限定車ナイトイーグル(452万円)が用意されています。
ボディサイズは、全長4,665mm×全幅1,860mm(トレイルホーク:1,905mm) ×全高1,700〜1,725mm(トレイルホーク:1,740mm)、ホイールベース2,700mm(リミテッド/トレイルホーク:2,720mm)。車重は1,7600~1,910kg。最低地上高は180~220mm。
各種ガードやサスペンション仕様などの違いで、オフロードパフォーマンスが高いトレイルホークがもっともワイドで背高モデルになっています。
フロントマスクには、ジープのアイディンティである7スロットグリル(7分割デザイン)がアレンジして採用されています。
そのグリルの両サイドにはLEDの少し横長のヘッドライトを配置。
ジープらしい台形ホイールアーチ(これもアイデンティですね)に、ホイールアーチガードやバンパーなどボディ下部をマットブラックで仕上げ、ソフティケートされてなかにも精悍さをあわせ持つスタイリングです。
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※価格は支払総額
■パワートレインは2.0Lターボと2.4L
2018年のマイナーチェンジで、V6エンジンに変わり2.0L 直4エンジンが登場。
ツインスクロールターボを装着し、最高出力200kW(272PS)/5,250rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/3,000rpmを発揮するこのエンジンは、リミテッドとトレイルホークに搭載されます。
いっぽうロンジチュードには、実績ある自然吸気2.4L 直4SOHCを採用。
こちらのスペックは、最高出力130kW(177PS)/6,400rpm、最大トルク229Nm(23.4kgm)/3,900rpmをそれぞれ発生。
全モデル、レギュラーガソリン仕様はオーナーにとって嬉しいポイントです トランスミッションは全モデルに9ATを採用。
トレイルホークにはローレンジを極低速用とした2速副変速機を装備します。
いずれもFCA(フィアット・クライスラー・オートモーティブ)のグローバルエンジンで、2.0L 直4ターボはアルファ・ロメオのジュリアなどと同系で、高回転域まで良く回るスポーティなパワーユニットです。
駆動方式は、2WDと4WDを自動切り替えするオンデマンド式4WD(フルタイム4WD)で、トラクションをコントロールするセレクテレインシステムです。
ロンジチュードとリミテッドに装備されジープ アクティブドライブⅠによる走行モードは、AUTO/SNOW/SPORT/SAND/MUDの切り替えをセンターコンソールのダイアルで行ないます。
トレイルホークに装備されるのは、ジープ アクティブドライブロックで、これはセンターデフをロックしトランスファーを4WDローレンジで作動する悪路用(つまり直結のパートタイム4WD)のROCKモードが備わります。
またLSDリアデフも装備され、直結のパートタイム4WDでドライブすることも可能、さらに急勾配の悪路で1~9km/hの目標速度を自動維持するヒルアセントコントロール(上り)とヒルディセントコントロール(下り)も装備されています。
■モノコックがシティユースにも対応(電子制御ふくむ)
チェロキーの車体は第2世代からラングラーのようなラダーフレームではなく、軽量・高剛性なモノコックです。
サスペンションは4輪独立懸架で、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク。
オンロードでも見事はロードホールディングを発揮する車体と足回りになっています。
いっぽう悪路で前後サスペンションが逆方向に大きくストロークする場合でもしっかりタイヤが路面を取られるようなジオメトリーと充分なストローク量を持っています。
■広い室内空間と見やすく使いやすい2つのディスプレイ
室内空間の広さもチェロキーの特徴です。
5人乗りで後席は6:4分割。リアゲートはハンズフリー パワーリフトです。
全席レザーシートで、フロントシートはシートヒーター、8ウェイパワーシート&4ウェイパワーランバーサポートを標準装備します。
インパネは左にタコメーター、右にスピードメーター(いずれも丸メーター)を、中央に進路変更案内などナビゲーション、タイヤ空気圧、走行モード、パーキングスペースなどを表示する7インチマルチビュークラスター ディスプレイで、これらはとても見やすいい表示になっています。
センターコンソールには、8.4インチVGAタッチパネルモニターが配置され、ナビゲーション、オーディオ、スマートフォンなどの操作が行え、リアバックアップカメラの画像も表示されます。
またiPhoneと連動しハンズフリーで操作できるSiri Eyes FreeやApple CarPlay、Android Autoにも対応します。
ステアリングから手を離す必要のないボイスコマンドなのですから安全です。
■先進システムが安全を生む
安全とドライバー支援のための先進技術は、まず事故予防として、ブラインドスポットモニター /リアクロスパスディテクション(車線変更やバック時に側方・後方の死角に他の車両などが入ってきた時、ドアミラー上のアイコンが点灯し警告音で知らせます)、車線逸脱警報プラス、前面衝突警報(クラッシュミティゲーション、歩行者検知機能付き)を装備します。
パーキングは、パークビューリアバックアップカメラ、パークセンスフロント / リアパークアシスト(音声とメーター間の7インチマルチビューディスプレイに表示)、縦列/並列パークアシスト&アンパークアシスト(ステアリング自動)、側面距離警報などがサポートします。
さらに渋滞時でも使えるアダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付き)や、常に安定したコーナリングをエレクトロニック・スタビリティ・コントロールもあり、安心感は抜群でしょう。
先進装備満載になっても、クルマの本質を変えないところが、ジープ チェロキーの良さです。
誰が運転しても、街でもハイウェイでもオフロードでもちゃんと走る。
ステーションワゴンの実用性の高さや、ちょうど良いサイズは揺るぎない魅力です。
派手なクルマではありませんが、ジープらしく真面目に作ってあるところが魅力。
家族を幸せにできる1台といえるでしょう。