スバルフォレスター アドバンス試乗インプレ
2019.05.02
2018年6月に登場した5代目フォレスター。先代のパワートレーンから約90%以上が見直したという5代目。走りの感じはどんな感じなのでしょうか?試してみました。
5代目スバルフォレスターの基本をおさらい
スバル独自の水平対向エンジン、そしてエンジンやミッション、デフなどを一直線に配置することで、前後左右の重量バランスに優れた4WDシステム「シンメトリカルAWD」を採用したミドルサイズSUVがフォレスターです。
5代目となるフォレスターは2018年6月に登場。SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)と呼ばれる新開発したシャシーを採用し、走行性能だけでなく安全性能も向上させています。
フォレスターに搭載されているパワートレインは、約90%の部品の設計が見直され、搭載されるエンジンには2種類用意されています。1つは2.5Lのガソリンエンジンで最高出力184ps、最大トルク239Nmを発生し、WLTCモードで13.2km/Lという燃費性能を実現しています。
もう1つのエンジンは、最高出力145PS、最大トルク188Nmを発生する2Lガソリンエンジンに最高出力13.6PS、最大トルク65Nmを発生するモーターを組み合わせたe-BOXERと呼ばれるエンジンで、WTLCモード14.0km/Lを達成するマイルドハイブリッドシステムが用意されています。
トランスミッションは全モデルCVTとなっています。今回試乗したのは、e-BOXERを搭載したアドバンスというグレードのクルマです。
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※価格は支払総額
スタイリングとインテリアの印象は?
5代目フォレスターの外観デザインは、スバルの提供する「安心と愉しさ」を表現したデザイン哲学「ダイナミック×ソリッド」を基に、ダイナミックかつ躍動感溢れる造形としました。
モダンキュービックフォルムと呼ばれる手法を取り入れて、室内や荷室空間の広さや機能パーツのユーティリティの高さがひと目で分かるデザインとすることにより、アクティブなライフスタイルを感じさせるスタイリングとなっています。
インテリアはすべての乗員を包み込む安心感とゆとりある開放感を提供するデザインを採用しました。ドライバーの横にあるセンターコンソールは幅を持たせることにより、カップホルダーを横並びにおけるレイアウトを実現。ゆとりある室内空間を演出しています。
また特徴的なのが、アドバンスに標準装備されている「ドライバーモニタリングシステム」で、ドライバーがクルマに乗り込むとインパネセンターバイザーに内蔵されたカメラがドライバーの顔を認識し、あらかじめ設定しておいたシートボジションやドアミラーなど、自分の好みに合わせて自動で再現してくれます。
さらにはどうライバーの不注意や眠気などを確認すると警告をしてくれます。このシステムには最大5人まで登録が可能で、家族で複数のドライバーがいる場合は便利な機能となるでしょう。
エンジン、パワートレインの印象は?
今回試乗したフォレスターアドバンスに搭載されているパワートレインは、最高出力145ps、最大トルク188Nmを発生する2Lガソリンエンジンに最高出力13.6ps、最大トルク65Nmを組み合わせたe-BOXERで、走行時の駆動力はエンジンが主体で、モーターがアシストする方式です。
先代のXVハイブリッドに搭載されていたシステムのアップデート版で、エンジンの直噴化、バッテリーのリチウムイオンへの変更が大きなポイントです。
ガソリンエンジンがメインですが、モーターのみの走行距離も大幅に延びています。エンジン+モーターのシナジー効果により、スムーズな加速そして高い静粛性を両立しています。
燃費はWLTCモードで14.0km/Lとハイブリッド車としてはやや物足りないかもしれませんが、主役はあくまでもガソリンエンジンのシステムと考えておきましょう。
しかし、ハイブリッド車ですが、ラゲージ容量はガソリン車と変わらないなどデメリットが少ないのは魅力です。
足回りはどう?
新開発されたSGPと呼ばれるプラットフォームを採用した5代目フォレスターのサスペンションシステムは、フロントがストラット式、リアがダブルウィッシュボーン式です。
新型フォレスターは走行性能の質感を向上させるために、サスペンションを刷新しています。フロントは路面からの入力をしっかりと受け止め、ダンパーがしっかりと仕事できるような構造としました。
リアは操縦安定性とリアシートの乗り心地を高いレベルで両立させるため、アドバンスには専用のサブフレームを設定しました。
実際にフォレスターを運転してみると、このサスペンションの効果はてきめんで、まず上下左右の無駄な動きが非常に良く抑えられています。そしてハンドルを切ってからのクルマの反応が鋭いだけでなく、思ったとおりのラインを走行させることができます。
背の高いSUVですが、スバルの特徴である水平対向エンジンや新プラットフォームにより非常に低重心で安定した走りを味わえます。
国産ミドルサイズSUVの中で、駆動方式を4WDのみの設定としている珍しい存在の新型フォレスター。それだけ作り手のスバルのシンメトリカルAWDが生み出す高い走行性能を味わって欲しいという意気込みを感じます。
フォレスターは日本だけでなく、世界で最も販売台数が多いモデルで、それだけタフな自然環境や路面状況でも高い走行性能を発揮できるという太鼓判を押されたモデルとも言えるでしょう。
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