スタリッシュさで選ぶ2台のコンパクトSUV。CX-30 VS XV
2020.03.29
立体駐車場に入らない!? そんな経験ありませんか?
いわゆるタワーパーキングには、必ず入庫可能なサイズが明記してあり、一般的には全高1,550mm以下、全幅1,850mm以下が多いと言われています。
公共の立体駐車場を利用する機会が多い方は、入庫可能なSUVを選んでおきたいですよね。
■全高は低くてもアウトドアギア感満点のスタイリング
SUVの中から立体駐車場に入るサイズを気にするのであれば、まず全高がポイントです。
全高1,550mm以下となると、ハッチバックやクーペスタイルのコンパクトSUVが狙い目になります。
もちろん全長、全幅、車重にも制限はありますが、コンパクトSUVで全高1,550㎜以下だと、他の条件もクリアするはずです。
その中で、国産での注目株はマツダCX-30とスバルXVですね。
サイズは、CX-30が全全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1540mm、最低地上高175mm。
XVが全長4,465mm×全幅1,800mm×全高1,550mm、最低地上高200mm。
CX-30は、一目でマツダ車とわかるフロントグリル(スカイアクティブ採用以来の5ポイントグリル)がポイントで、ボディ全体は躍動感あふれる有機的な曲面構成です。
また、ボディ下部をブラックアウトしてSUV感も充分です。
一方、XVは、インプレッサのクロスオーバーSUVとしてアウトドアドアギア感を盛り込んだデザインで誕生。
フロントバンパー、ホイールアーチ、サイドシル、リヤバンパーなどXVらしいところです。
5ドアハッチバックスタイル(5人乗り)でも、少し高い車高とこうしたデザインワークで乗用車との違いは明白です。
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※価格は支払総額
■音響抜群のCX-30 、スポーティなXV
CX-30の魅力は上質な内装などもありますが、マツダがこだわったのは音響空間です。
標準仕様が、マツダ ハーモニックアコースティックス(8スピーカー)、オプションにBOSE社と共同開発したボーズサウンドシステム(12スピーカー)を設定。
静粛な室内というだけでなくパーソナルな音響空間としていているのが特徴です。
XVは、スポーツウエアのような機能性とデザイン性にこだわったインテリアになっています。
だからといってガチャガチャした感じではなく、ちょっとした部分の色遣いで演出しているので、伝統あるアストドアギアのようで、しっくり馴染むものです。
両車ともラゲッジスペースは充分で、リアゲートを開けたときの開口部も広いので荷物が積みやすくなっています。
■2台個性は、パワーユニットでも発揮される
マツダといえばSKYACTIV(スカイアクティブ)です。
じつはエンジンだけではなく、トランスミションやプラットフォームまでをトータルで設計し、性能も生産性も高効率化したものです。
生産車でのデビューは2011年のデミオでした。
CX-30のパワーユニットは、新世代ガソリンエンジンSKYACTIV-X(2.0L直4DOHC16バルブ+モーター、最高出力132kW〈180㎰〉/6,000rpm、最大トルク224Nm〈228㎏・m〉/3,000rpm)と、同じくガソリンのSKYACTIV-G 2.0(2.0L直4DOHC16バルブ、最高出力115kW〈156PS〉/ 6,000rpm、最大トルク199Nm〈20.3kgf・m〉/ 4,000rpm)。
そしてクリーンディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 1.8(1.8L直4DOHC16バルブ・ターボ、最高出力85kW〈116PS〉/ 4,000rpm、最大トルク270Nm〈27.5kgf・m〉/ 1,600-2,600rpm)の3種類です。
注目は新世代のSKYACTIV-Xで、スパークプラグで点火はしますが、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)を備え、ディーゼルエンジンのように圧縮着火するという、両方のいいとこ取りをしています。
狙いは少ないガソリンを高効率で爆発・燃焼させること。
それにマイルドハイブリッドを追加し、燃費も加速もSUVにピッタリのパワーユニットとなっています。
ミッションは6MTと6AT。駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されています。
対するXVには、スバルの代名詞、水平対向(ボクサー)エンジンが搭載されています。
1.6L水平対向4気筒DOHC16バルブと、2.0L水平対向直噴4気筒DOHC16バルブ+モーター(e-BOXER)の2タイプです。
ボクサーエンジンはシリンダーが路面と水平にあって低重心です。
さらにシンメトリカルAWDといって、エンジン(縦置き)、ミッション、駆動系が車体中心に一直線上に左右対称に配置されています。
これにより重量配分が左右で同じで、いかにも低重心なので、安定性があり、かつハンドリングも良くなっています。
横置きフロントエンジンとは異なる物理的な有利さがあるわけです。
この配置と電子制御を組み合わせたAWD(フルタイム4WD)なので、どんな路面状況でも安定し、全輪が最適なトラクションを生むようになっています。
4WDの先駆者スバルならですね。ミッションは無段階変変速のリニアトロニックです。
■安全性能は最高レベルのサポカーSワイド
安全性能はさすがに両者とも最新鋭の先進運転支援システムを装備しています。
CX-30だとスカイアクティブセンスなどがあり、スバルは有名なアイサイトです。
両車とも国が定めるサポカーSワイドに該当します(XVは、ステアリング連動ヘッドライトや車線維持装置など装備車)。安全性に関しては最高レベルでしょう。
価格は、CX-30が239.25万~330.55万円で、XVが220万~292.6万円。
XVは全車4WD、CX-30 はFFのSKYACTIV-Gがもっとも安くなっています。
■まとめ
立体駐車場に入る車高ながら、アウトドアでの機動性にも優れている2台。
スノースポーツには最適でしょう。そして両者とも、キャッチーなカラーがあるのも特徴です。
街なかでもカジュアルに穿けるアウトドアシューズのような感覚で、どこでも気兼ねなく楽しめるSUVでしょう。