ジャガー Fペイスってどんなクルマ?
2019.06.29
セダンやクーペのイメージの強いジャガーですが、2016年から本格的にSUV市場へ参入。ラグジュアリーSUVとして登場した「Fペイス」とは、一体どんなクルマなのか、解説していきます。
ミドルサイズのラグジュアリーSUVとして誕生
ジャガー Fペイスは、カテゴライズすると、アウディ Q5やレクサス RXが属するミドルサイズSUVに属します。車両本体価格は656万円(税抜)からと、抑えられた価格です。乗車人数は5名、2列シート仕様のみとなります。
ボディサイズは全長4,740㎜×全幅1,935㎜×全高1,665㎜と、幅広で背が低いパッケージングになっており、日本市場では横幅が気になりますが、最近の輸入車事情を考えると、標準的なサイズとなっております。
エンジンは、2.0Lターボのディーゼルとガソリンを準備しており、どちらも良質なエンジンです。街乗りから高速領域まで、2t近い車両重量をものともせずに、意のままに加速させることができます。
グレード体系は7種類、ベースグレードの「ピュア」からラグジュアリーモデルの「ポートフォリオ」、スポーツモデルの「Rスポーツ」やハイパワーモデルの「S」や「SVR」と、多様な選択肢が用意されています。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
ラグジュアリーの中にジャガーの味
スポーツカーブランドのジャガーがSUVを作るということに、当初は違和感を覚える方も多かったそうですが、Fペイスの中には、ジャガーの味がしっかりと生きています。
機能性を求められるSUVでありながら、運転席に乗り込むと機械類に囲まれるコクピット感があり、そこだけを切り取れば、さながらスポーツカーです。シート、ステアリング、シフトノブやスイッチ類のひとつひとつから、ドライバビリティの高さを感じ、クルマを運転している意識を高めてくれます。「クルマに乗せられている」感じがなく、「自分がクルマを操縦しているんだ」と、喜びを噛み締められる一台に仕上がっています。
これは、数々のスポーツカーを生み出してきたジャガーの本質であり、SUVでもその味付けは変わることはありません。グループ会社のランドローバーにより、SUVを発表することに難しさはあったと思いますが、しっかりとジャガーらしさのあるSUVです。
おすすめはディーゼルのRスポーツ
最もジャガーのスポーツマインドを感じられるのがRスポーツです。さらに上級グレードにハイパフォーマンス仕様がありますが、国内の公道で乗るのであれば、パワーを持て余してしまいます。
ガソリン仕様とディーゼル仕様のエンジンは、双方ともに低回転域からトルクがしっかりと盛り上がる不満のないエンジンです。発進時のトルク感はディーゼルエンジンに軍配が上がります。、ガソリンエンジンも回転数の上昇とともに、速めにトルク感が出てくるものの、出足の重さが気になります。タウンユースでストップ&ゴーを繰り返すところでは、ディーゼルエンジンの方が乗りやすく感じ、経済的メリットにおいてもディーゼル仕様がおすすめです。
幅広ボディで広めにとられたトレッドと、前後重量配分50:50のバランスの良さ、AWDは1:9でほとんど後輪駆動に近いので、安定感と操作性、旋回性能の高さは、セダンに引けをとりません。積極的にワインディングを走りたくなる、SUVということを忘れてしまう引き締まった乗り味は、Fペイスでしか味わえない楽しさです。
国内外の各メーカーが力を入れているSUV市場に、新しい風を吹かせる存在であるFペイス機能性やラグジュアリー性能、使い勝手などを求められえるSUVカテゴリーに、あえてジャガーらしい「走り」に満足できる一台です。今後のジャガーSUVにも注目です。
PRみんながチェックしているクルマ
※価格は支払総額