コスパのいいSUVの選び方。その答えは不人気車!?

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コスパのいいSUVの選び方。その答えは不人気車!?

2021.01.16

いつの世も、人気車の陰には不人気車が存在します。不人気となる理由はさまざまありますが、人気車と同等の性能を備えていながらも、メーカーの売り方やスタイリングがまずかったり、ある特定のモデルに人気が集中したことから人気が低迷したなど、本来の性能は十分なのに、売れなかった不遇のモデルがあるわけです。



人気があればちょっとぐらい高くても買いたい人はいますから価格は高値傾向になりますし、反対に人気が低ければ低値となるのは市場原理ですから、不人気車=中古車の価格が安いということになります。


つまり、不人気車こそコスパのいい買い物というわけです。


そんな不人気SUVのなかから、オススメのモデルをいくつかピックアップしてみました。



■インフィニティだったら結果は違ったかも?日産 スカイラインクロスオーバー



コスパのいいSUVの選び方。その答えは不人気車!?


スカイラインクロスオーバーは、2009年に発売された高級SUVです。北米ではインフィニティブランドから販売されていたことからも、高級度合いがわかります。



FRベースのプラットフォームにクーペのようにスタイリッシュで流麗なデザインのボディ、3.7L V6エンジンに電子制御4WDの「アテーサE-TS」を搭載するなど、スポーツカーと同等の性能、SUVの持つ機動性、高級車のラグジュアリー性を融合させたモデルでした。



しかし、日産の伝統的なスポーツカーを思い浮かべるスカイラインの名前や、ややクセの強いスタイリング、アメリカ向けに設定された3.7Lという大排気量のエンジン、2WDのエントリーモデルが420万円〜という強気な価格設定など、限られたユーザーの限られたモデルとなってしまいました。



とはいえ高級車ならではの妥協のない作り込み、基本性能の高さ、プレステージ性は“本物”であり、一度ステアリングを握ってみれば、すばらしく魅力的なクルマだということが理解できるはず。 燃費や維持費は気にしない、という方はぜひ手に入れてください。



■欧州大衆車のパッケージ。スズキ エスクード




コスパのいいSUVの選び方。その答えは不人気車!?


1988年に登場した初代エスクードは、「本格クロカンの性能を備えた快適な乗用車」というパッケージングで大ヒットを記録しました。



その後、モデルチェンジを繰り返すたびにボディサイズを拡大し、現行型はミドルクラスのクロスオーバーSUVに成長しています。


ところが、コンパクトカーや軽自動車を得意とするスズキのブランドイメージや、海外(ハンガリー)で生産されている輸入車という扱い、国内販売にあまり積極的ではないメーカーの姿勢という要素が重なり、不人気車となっています。



現行型はモノコックフレームにダウンサイジングターボと、当初のエスクードとは異なるパッケージングを採用しているものの、欧州市場を意識したデザインやメカニズムが、国内専用モデルとはやや異なった趣があり、そこに魅力を感じる人は多いと思います。



また電子制御システムや車両運動協調制御システムを組み合わせた先進メカニズム「ALL GRIP」や、シンプルでスッキリとした好感の持てるスタイリングも、このクルマの魅力です。



欧州の大衆車的なムダのない(装飾が少ない)インテリアに、素直なハンドリングが好きな方には、とくにおすすめです。



■価格設定に難あり。ホンダ CR-V




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現行型CR-Vは、2016年に北米市場から販売が開始され、日本では2018年に発売されました。



1.5Lガソリンターボと2.0Lハイブリッドのパワートレインで登場しましたが、ライバルに比べて販売数は伸びていません。



不人気の理由は、北米市場向けに意識したパッケージングやデザインがイマイチ日本でなじまない、というところが大きいと思います。



北米市場のほうが販売台数は多くなるため、その意見が強くなるのは当然と言えば当然ですが、日本ではそのイメージが定着してしまったところもあります。



また新車販売価格が高い(336万1,600円〜)というのも理由としてあげられるでしょう。ライバルはエントリーグレードの価格を300万円以下に抑えているので、どうしても「高い」イメージになっています。



北米では複雑な造形や豪華なインテリアはあまり好まれない傾向があるため、CR-Vのインテリアは日本人にとってやや“物足りない”と感じてしまうかもしれません。



しかしCR-Vのクルマの出来が決してライバルに劣っているわけではありませんし、素直に格好いいと思えるデザイン性や存在感、高いハンドリング性・安全性などに加え、7人乗り仕様も設定されており、ファミリーカーとしても使えるなど、さまざまな魅力を備えています。




■あの大ヒットモデルがなければ…ダイハツ キャストアクティバ



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キャストは2015年に登場した軽シリーズで、ややレトロな雰囲気を感じさせる「スタイル」と、スポーティな装備の「スポーツ」、SUVテイストの「アクティバ」と、それぞれ個性の異なる3つのバリエーションを用意するモデルです。



このうち「アクティバ」は不人気モデルとなってしまい、2020年登場の「タフト」と入れ替わる形で販売が終了してしまいます。


不人気となった理由は、軽クロスオーバーSUVに圧倒的な人気車が存在したから。 そうこの市場はここ数年、スズキ ハスラーのひとり勝ち状態で、キャストのいちバリエーションという存在のアクティバでは対抗できず、駆逐されてしまったところがあります。


デザインも、丸目のヘッドライトややわらかいフォルム、レトロ調の雰囲気というスタイリングを基本としているため、SUVに求められる力強さはややもの足りない印象でした。



しかしアクティバには、力強いターボエンジンの設定、トップグレードには先進安全運転支援機能「スマアシ」を装備、さらに豊富なカラーリングなど、充実した装備の個性的な軽クロスオーバーSUVが欲しい方には魅力がたくさん。 中古車は、かなりコスパの高いモデルとなっています。



■デザインに凝りすぎた。日産 ジューク



コスパのいいSUVの選び方。その答えは不人気車!?


2010年にフランスで発表された日産 ジューク。このことからも欧州市場をターゲットに開発されたモデルであることが分かりますが、北米や日本など世界各国で販売された、世界戦略車でもあります。


2019年に生産終了となったロングセラーモデルです。



長い間、販売されていたことから市場にはそれなりの台数が出回っているものの、日本には欧州でデビューした新型が導入されず、日産の販売するコンパクトSUVは新型の「キックス」に置き換えられることになりました。



つまり、ジュークは日産が期待したほどの販売を記録することができなかったのだと想像できます。 その理由は、アクの強いフロントマスクでしょう。良く言えば個性的ですが、はっきり好みがわかれるところではあります。



またデザイン優先のパッケージングにした結果、リアシートはかなり割り切って狭くなってしまいましたから、実用面でもつらいものがありました。


とはいえコンパクトなボディにスポーティなメカニズムは、日本の狭い道路でこそ発揮できる魅力的なパッケージですし、2人での移動が多いという方にとっては使い勝手も問題はないでしょう。


特徴のあるそのスタイリングも、ファッションにおける“アクセント”とか“遊び心”と捉えるなら、ジュークはとても面白い選択肢になると思います。



日本ではヒットにいたらなかった不人気車ですが、たとえば定速走行のロングドライブが多いという方であれば、スカイラインクロスオーバーの燃費はそれほど気にならないかもしれませんし、“ほとんど1人か2人でしか乗らない”という方にとってはジュークの後部座席の狭さも気にならないなど、割り切った使い方をできればアバタもエクボになるかもしれません。



また、現行モデルのCR-Vやエスクードは、新車で買うよりも、かなりお買い得なプライスタグが付いていいます。 “不人気”を逆手にとって、ぜひ賢いクルマ選びをしましょう!



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