かつて販売されていたスバルの7人乗りSUV。スバル エクシーガ クロスオーバー7とは?
2020.07.18
スバル エクシーガ クロスオーバー7は、7人乗りエクシーガのクロスオーバーモデルとして2015年に登場しました。
先進安全装備のアイサイトに、最低地上高引き上げたボディ、7人乗り(3列シート)など、現在でも通用しそうなパッケージにもかかわらず、2018年には販売終了と短命に終わってしまったモデルでした。
■エクシーガよりもアクティブなモデルへ
2015年4月販売がスタートしたエクシーガ クロスオーバー7は、エクシーガの後継モデルとして販売がスタートしました。
簡単に言えば、ステーションワゴンのようなシルエットが特徴の7人乗りミニバンのエクシーガに、オフロードテイストをプラスしたモデルがクロスオーバー7です。
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■エクシーガとの数値的違い
クロスオーバーモデルとして生まれ変わったエクシーガ クロスオーバー7と、エクシーガにはどのような違いがあるのでしょうか?
まずはボディサイズですが、クロスオーバー7は全長4,780mm×全幅1,800mm×全高1,670mmで、エクシーガの全長4,740mm×全幅1,775mm×全高1,660mmに比べて、全長(+40mm)、全幅(+25mm)、全高(+10mm)、すべてにおいておおきくなっています。
ホイールベースは両車共通の2,750mm。
最低地上高は、エクシーガに150mmに対し、20mm高い170mmとなっています。
これは、専用のサスペンションが与えられたことによるもので、悪路走破性などを考えた結果ですが、エクシーガとのコンセプトの違いは、こういったところに現れています。
■エクシーガとはキャラクターが異なるグレード構成
モデルラインアップもエクシーガとは変わりました。
搭載エンジンは、エクシーガの最終型が2.0L 水平対向4気筒ターボと2.5L 水平対向4気筒の2種類だったのに対して、エクシーガは2.5L水平対向4気筒のみ。
最高出力127kW(173PS)/5,600rpm、最大トルク235Nm(24.0kgm)/4,100rpmのスペックはエクシーガ同様です。
グレードは、当初2.5i アイサイトのモノグレード展開でしたが、2017年3月の改良で、タフな機能性を重視したエックスブレイク、落ち着いたカラーコーディネートが特徴のモダン スタイルをそれぞれ追加。
このあたりもスポーティグレードが設定されていたエクシーガとは異なるポイントです。
■スバルらしさを感じる搭載メカニズム
メカニズムは、まずスバルの先進運転支援技術であるEyeSight(ver.2)が標準装備です。
衝突被害回避軽減ブレーキ、全車速対応クルーズコントロール、車線逸脱警報、AT誤発進抑制制御などで構成され、現代の水準から見ても必要とされる機能は十分に備えています。
フルタイム4WDのシンメトリカルAWDレイアウトによって、舗装路はもちろんオフロードでも、あらゆる状況で安定した走行を可能にしています。
■実用的な3列目シート
クロスオーバー7の魅力は、3列目シートにあります。
ヒンジドアの3列シート車と聞くと、3列目はとって付けたようなオマケのように思う人もいるかもしれませんが、クロスオーバー7はい意味でその期待を裏切ってくれます。
シートは、フロントから後方に向かって着座位置が高くなるシアターシートレイアウトを採用。
またシートの作りもしっかりしており、快適な空間作りにひと役かっています。
これにより大人の男性が座っても、さほど窮屈さを感じることなく移動できるようになりました。
■他に例のないジャンルのモデル
ヒンジドアの3列シート車という点を考えればCX-8、オフロード走行も可能な3列シート車といえばデリカD:5やランドクルーザープラドなどがありますが、水平対向エンジンにフルタイム4WD、なおかつ7人乗りミニバンタイプのクロスオーバー7には、変わるモデルがないのかもしれません。
「3列目シート車が必要だけれども、スライドドアやSUVライクな見た目は嫌だ」「オフロードもしっかりと走れるモデルがいい」という方には、特にオススメしたいモデルなのです。