【高級装備が充実】メルセデス・ベンツの高級ミニバン、3代目Vクラスとは?

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【高級装備が充実】メルセデス・ベンツの高級ミニバン、3代目Vクラスとは?

2019.12.17

日本でミニバンというと、人気モデルの一つとなっていますが、世界的に見ると乗用ミニバンのラインアップはそれほど多くありません。それは、ワンボックスタイプのモデルは商用車や緊急車両などで使うことが多く、乗用車として普段使いをするイメージはあまり持たれていないからです。 輸入車のミニバンとなると、モデルを探すのはかなり苦労しますが、今回は、メルセデス・ベンツのラインアップで唯一のワンボックス乗用ミニバン、Vクラス(2016年1月モデル)を紹介します。



【高級装備が充実】メルセデス・ベンツの高級ミニバン、3代目Vクラスとは?


■ディーゼルエンジンを搭載した3代目



メルセデス・ベンツ Vクラスの3代目は2014年に発表され、日本仕様は2016年に販売が開始されました。 初代登場の1998年以来、ワイドでスクエアなスタイリングを継承しており、基本的なデザインコンセプトは変わっていませんが、3代目はスタイリッシュで、先進性と品の良さを感じさせるデザインになっています。


メルセデス・ベンツらしく豊富なグレードラインアップとなっており、ボディサイズは主に3タイプです。


・標準ボディ:全長4,905mm×全幅1,930mm×全高1,880mm

・アバンギャルド ロング:全長5,105mm×全幅1,930mm×全高1,880mm

・アバンギャルド エクストラロング:全長5,380mm×全幅1,930mm×全高1,880mm


Vクラスは、乗り降りのしやすさや荷物の積載性を高めるために、最低地上高は105mmと非常に低く設定されていますし(日産 GT-Rでも110mm)、日本の正規輸入モデルはすべてFR(後輪駆動)となりますので、キャンプやスキーによく行くアウトドア派は慎重に考慮しなければいけませんね。 エンジンは当初、2.2L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンのみのラインアップとなっていました。


最高出力は120kW(163PS)/3,800rpm、最大トルクは380Nm(38.7kgm)/1,400〜2,400rpmというスペックです。


このエンジンは、世界で最も厳しいと言われる日本の環境基準、ポスト新長期規制に合わせ、日本専用に開発されたクリーンディーゼルエンジンです。JC08モード燃費は15.3km/Lとなっています。


ちなみに、2018年にはV260 ロングというガソリンの限定モデルが登場しました。こちらのエンジンは2.0L 直列4気筒ガソリンターボとなり、最高出力は155kW(211PS)/5,500rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/4,000rpmとなります。



【高級装備が充実】メルセデス・ベンツの高級ミニバン、3代目Vクラスとは?


足回りには、AGILITY CONTROLサスペンション(V 220d トレンド以外に標準装備)を採用しています。

フロントはマクファーソン式、リアがセミトレーリングアーム付独立懸架式となり、ローダウンするとともにスタビライザーを採用することで、ロールが減少し、高い走行安定性を実現しています。


さらに、走行状況に応じて減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを採用し、通常走行時には油圧抵抗を減少させて快適な乗り心地を、ハードなコーナリング時など急激な入力に対しては、最大限の減衰力を発揮することができます。


安全装備については、


・長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を検知して、注意力低下を警告するアテンションアシスト

・走行中の横風に対して車両片側のブレーキ制御を行うことで走行を安定させるクロスウインドアシストを全モデル標準装備

・レーダー型衝突警告システム

・最適な車間距離を自動で維持するディストロニック・プラス

・ブラインドスポットアシスト

・レーンキーピングアシスト


などを含む先進の安全運転支援システムをオプション設定(V 220 d アバンギャルド エクストラロングは標準装備)しています。


その他追加グレードとして、2016年には内外装にAMGラインを採用した V 220 d スポーツ ロング、2017年にはV220 d スポーツ、2018年には、V 220 マルコポーロ ホライゾンという、2名まで使用可能なポップアップルーフを備えたユニークなモデルも登場しました。



■高級感があり、居住性も高いインテリア




【高級装備が充実】メルセデス・ベンツの高級ミニバン、3代目Vクラスとは?


Vクラスのインテリア(内装)を見ると、シートやステアリングホイール、シフトレバーにはレザーなどの厳選された高級素材が使用されており、メルセデスらしい高級感と質の高さが強調されています。


また、間接照明によって夜間の室内にラグジュアリーな雰囲気を醸成するアンビエントライトも装備されています。 大きな開口部のスライドドアは電動で開閉が可能で、運転席のスイッチやエレクトロニックキーでも操作できます。


さらに、EASY-PACK自動開閉テールゲートは、運転席スイッチまたはエレクトロニックキーでテールゲートを電動で開閉することができます。 シートは、セカンド(2列目)シートは独立シート、サード(3列目)シートはベンチシートとなっていますので、長距離ドライブでも高い快適性を提供します。


また、脱着可能なシートを採用しているため、セカンドシートを後ろ向きにセットして後席乗員が向かい合って座れるようにしたり、リアシートを2座にして室内を広々と使うことができたり、セカンドシートとサードシートをすべて取り外して荷物を積載したりと、用途に合わせてアレンジすることが可能です。


また、利便性の高い収納式センターテーブル(オプション設定)も装備できます。

さらに、フロントシート左右とリアシートで独立して温度設定が可能なクライメートコントロールを採用するとともに、セカンドシートおよびサードシート用の吹き出し口をルーフトリムと足元にそれぞれ備えています。


座面とシートバックの快適性を高めるシートベンチレーターも設定しています。



■大容量のラゲッジルーム、開閉式リアウィンドウも採用




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ラゲッジ容量は、標準ボディが720~4,500L、ロングボディが1,030~5,000L、エクストラロングボディが1,410~5,500L(ラゲッジ容量はすべてVDA方式で計測)となっています。


ラゲッジ容量は標準ボディでも比較的多いとは思いますが、多人数乗車+荷物でのドライブが頻繁にあるという方は、ロングボディ以上が便利でしょう。 ラゲッジルームを広く使いたいという場合には、セカンドシートを倒し、サードシートをチップアップして折りたたむことができますが、ロングボディ以外はフルフラットになるというわけではありませんので、長尺物を頻繁に出し入れするという使い方にはあまり向きません。


しかし、シートを外すことができますので、外したシートを保管する場所があれば、フラットで広いラゲッジルームを確保できます。また、ロングボディはフルフラット機能が装備されているので、車中泊などを検討する場合はこちらを選ぶと良いでしょう。

ラゲッジルームには、狭い駐車場での小物などを積み下ろしする際に便利な、開閉式リアウィンドウを採用しています。


さらに、通常シートアレンジ時のラゲッジスペースを上下2つに分割するラゲッジルームセパレーターも装備し、利便性を向上させています。 国産モデルのミニバンは、かゆいところに手が届くきめ細かな配慮や、家族が快適に移動できる装備が充実しています。


しかしVクラスには、ディーゼルエンジンによる力強い走りと環境性能、メルセデスらしいしっかりした走りと長距離でも疲れない乗り味、対面式にできるリアシートといった、国産モデルにはない魅力があります。

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