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AUDI Allroad quattro

SUV LAND全店 2016.04.01| イベント

 

 

日に焼けた肌をひと目見て、すぐに体を動かすことが好きなんだと分かった。しっかりとした語り口とやさしい目尻は、ベテランの営業マンらしい。赤星哲さん、44歳。地元のラジオ局の営業課長として、スポンサー確保やイベントプロデュースなどで忙しい日々を送っている。学生時代はアメリカンフットボール一筋。4年生のときに交換留学でアラバマ大学へ行き、ある衝撃を受ける。「向こうでお世話になった人が、とにかく仕事も遊びも楽しんでいた。自分も職種はなんであれ、仕事とライフスタイルをリンクさせながら生きていきたいと思ったんです」。

 

 

帰国後、赤星さんが選んだのは放送に携わる仕事だった。事業局、テレビ営業などを渡り歩き、現在に至る。赤星さんは自分自身を、会社の中で異質な存在だと分析する。「会社の中で一番楽しんでいる人間だと自負しています。放送局の人間って、意外と遊び方が下手な人間が多いんですよ。商社やメーカー勤めのほうがよっぽど遊んでいる。人に新しい提案をしたり、夢を与える立場にいる僕らこそ、しっかり遊んで、感性を磨かないと」。週2回のジム通いと、毎朝のウォーキングやランニングは10年以上続いている。「誰よりも早く出社して仕事をし、昼間に抜け出してジムに行ったり(笑)。知らない人から見たら、『あいついつ仕事しているんだ』って思われてますよ」。

 

 

赤星さんの生き方は、まさに彼がアメリカで知ったライフスタイルそのものと言えるだろう。「アラバマ大学には企業から送られた人も多く、彼らは時間の使い方がとても上手だったんです。彼らは、朝5時に来て、昼の3時には帰り、自分の趣味にたっぷりと時間を費やす。時間がなければ自分で作り出せばいい。アフターファイブを楽しみたければ朝働けばいい。そんな生き方を目の当たりにし、これだと」。だからこそ、赤星さんの手にかかれば、忙しいという言葉が意味を成さなくなる。 最初は職場でも異質だと思われていたが、彼のライフスタイルに憧れ、実践する後輩、部下も増えてきた。ところが、このスタイルを貫くのは簡単なことではない様子だ。「自分の時間で動くというのは、結構難しいですよ。飲みに誘われても断らなくてはいけない。人が気を抜いているときに集中しなければならない。そして何より、仕事の実績を残さなければならないんですから」。人からはなかなか当てられないがじつはA型。「根は真面目で、規則正しいことが好きなんです」。

 

 

18歳で自動車免許を取得。大学時代はクルマ好きの叔父からもらった赤のビートルを乗りつぶした。サーフィンを始めたのもこの頃だ。「叔父さんはスカイラインのレースに参戦するほどのクルマ好き。フェアレディの旧車に乗っていたりと、とにかくかっこよかった。僕自身がクルマに興味を持ったのは、叔父さんの影響ですね。当時はビートルにサーフボード乗っけて出かけてましたよ」。 その後はアウディ、BMWのセダンを乗り継ぎ、アウディ100、トーラスワゴンと、興味の対象は徐々にワゴン車へとシフトしていく。今はベンツC200と、アウディオールロードクワトロを所有し、街乗りはベンツ、休日のサーフィンはクワトロと使い分けている。「実用性は絶対に必要。でも大きすぎる必要はないんです。取り回しが楽で、荷物が積めて。さらにロングボードをルーフに積むとなると、背丈もほどほどがいい。その点クワトロは、ベストチョイスだと思っています。四駆だから悪路もへっちゃらだし」。カーナビは絶対に付けない主義。「地図を見て、自分で道を覚えたいんです。家族からはいい加減に付けろと言われますけどね…」。

 

 

 

 

大学の頃に始めたサーフィンは、会社に入り、転勤などが重なったため足が遠のくようになった。ところが、東京支社勤めの頃に湘南へ訪れた際、親子で波乗りをする様子に感銘を受け、自らも再びサーフィンを始めるように。ブランクは10年あったが、今では週に1回は必ず伊良湖へ行き、波に乗るようにしているそう。さらに赤星さんは「サーフ&ターフ」という言葉について教えてくれた。「本来は肉も魚も食べる料理のことを『サーフ&ターフ』と言うんですが、これを僕は『波乗り&ゴルフ』の意味で使っています。年に数回は朝に波乗り、昼からゴルフを楽しむ。もっとも、サーフィンまでやるのは自分だけですが(笑)」。

 

 

 

そんな遊びの達人も、家に帰れば二児の父。中学校1年生の長男は、野球少年として練習に明け暮れる毎日。小学校1年生の次男は、父親に付いてスポーツ&アウトドアの技術を習得中。二人とも、しっかりと父親の背中を見ているようだ。「妻からは『やさしすぎる』と言われます。時間があれば一緒に過ごすようにしていますが、最近は二人とも手が離れ少しさびしいですね。自分がいろんな体験をして学んでいったように、兄弟には様々な経験を積んで欲しいと思っています」。

 

赤星さんの教育方針が分かる一例が、過去に実行された「父子二人旅」だ。子ども達が幼稚園を卒業するときに、記念で出かけた父と子二人きりの旅。長男とは北海道へ、次男とは伊豆へ出かけ、男だけの時を過ごした。「出発にあたって、子ども達とは店で待ち合わせしてね。北海道へ行ったときは、帰り道が豪雨で本当に大変でした。やつらの思い出に残っているかは分からないですが、本当に楽しかった」。すっかり父親の表情の赤星さん。サーフィンに連れて行ったり、愛知牧場へドライブしたり。子ども達のためにも上手に時間を作り出している。

 

 

仕事に、趣味に、子育てに。「タフガイ」という言葉は、赤星さんのためにあると言ってもいい。サーフィンをする時間がもっと欲しいかと問えば、答えはノー。オンタイムとオフタイムがあるからこそ、毎日にメリハリが付き、エネルギーが湧いているのだから。「いつかは沖縄か海外へ移住も、なんて考えたことがありますが、心のどこかでは都会を求めていて…。まだまだこの生活スタイルでいいのかな」。

 

 

 

課長職となり、周りには部下や後輩が増えたが、構えることなく赤星さんは最前線に立ち続けるだろう。「僕の休日はリフレッシュではなく『リンク』なんです。趣味やスポーツに興じることでアイデアが生れ、それが仕事につながっていく。オンとオフがいい影響を与えていると思っているので、このペースは崩さないつもりです。週1回の波乗りもね」。父親の表情から、一気に子供のような表情に。人生を人の何倍も楽しんでいる赤星さんなら、きっとこれから年を重ねていっても、オンとオフをリンクさせながら、自身のライフスタイルを輝かせていくはずだ。

 

Photographs by Noriyuki Washizu Text by Eiji Kito Creative Direction & Art Direction by Akihiro Imao
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